ビッグデータ
ビッグデータとは、従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群のことです。
「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」と、総務省のホームページには記載されています。
一般に、不動産業界で当たり前と捉えられている、個々の情報「顧客の年齢・性別・居住エリア・希望物件の特徴」など、はビッグデータにあたります。
専門家の視点
ビッグデータ解析の専門家である、清水千弘氏によると、ビッグデータとは、Volume(量)、Velocity(即時性)、Variety(多様性)の3要素が整ったデータを指します。業界ではこれを「3V」といいます。
- Volume(量)
- Velocity(即時性)
- Variety(多様性)
専門家から見たとき、データ量が重要であるだけでなく、「タイムリーに得ることができるか」「多様性がどの程度あるのか」ということも、ビッグデータには重要であることがわかります。これらの要素が整うほどに、解析から導き出される、「推計値の精度」が高まるのです。
ビッグデータの活用について
2000年代の前半までは、「データ量が足りない」「データの即時性が乏しい」「データの種類が限られている」ことが原因で、ビッグデータの活用が思うように進まなかったという歴史があります。ところが、いまの日本は違い、「3V」を生かすためのテクノロジーも確立されている状況です。
不動産業界に限っていうと、3つの要素、そのデータ基盤を宅建士、企業、業界組織が少しずつ整備してきたことで、不動産テック領域の発展に注目が浴びせられるようになりました。
※参考文献「Laney D,(2001), 3D data management: Controlling Data Volume, velocity, and variety, US:META Group.」