Teslaが太陽光発電パネルを開発 - 環境にやさしいスマートハウスが当たり前の時代になるか

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Teslaが太陽光発電パネルを開発 - 環境にやさしいスマートハウスが当たり前の時代になるか

2017年5月10日、米電気自動車メーカーのTesla(テスラ)は太陽光発電ができる屋根用パネル「ソーラールーフ・タイル」の予約受付を開始しました。同商品は「持続可能なエネルギーへ、世界の移行を加速する」というTeslaのミッションに基づき、建物の基礎となる建材に太陽光を電気に変換する蓄電機能をつけ、自宅を個人専用発電所に変える事を実現しました。

デザイン・耐久性・価格にもこだわり、同社によればアメリカの平均的なサイズの家にソーラールーフ・タイルを設置した場合、費用は通常の屋根とほぼ同じになるそうです。また太陽光発電が可能なソーラールーフ・タイルを屋根に採用する事で、物件の不動産価値を高める事にもつながると予想されます。

このTeslaの新しい試みは、不動産業界にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

足すのではなく、両立させるという考え方

ソーラールーフ・タイルの特筆すべき点は、これまでの「既存の住宅にスマートエネルギー技術を加える」ではなく、建材自体に発電技術を搭載する事で「建材としての機能と、自家発電機能を両立させる」という新しい考え方を示した事です。

環境問題への関心が高まる昨今、日本でも2012年に再生可能エネルギーの固定価格買取制度が開始し、屋根に取り付けられるソーラーパネルが一気に普及しました。こうしたエネルギー効率を考慮した環境にやさしい住まい、またその取り組みのことを「スマートハウス」と呼びます。

すでに建っている住宅で太陽光発電をするなら、ソーラーパネルをあとから取り付けるのが一番ですが、今後建てられる予定の新築スマートハウスにはソーラールーフ・タイルのような「太陽光発電ができる建材」が多く採用される事も十分に考えられます。特に電気自動車を利用している方は、自宅で使う電力だけでなく移動用の電力太陽光発電で補える可能性が高いです。

さらにソーラールーフ・タイルは耐久性にも優れており、同社CEOのイーロン・マスク氏がInstagramで公開したビデオでは、直径5cmの雹(ひょう)を落としてもビクともしない様子が伺えます。

Slo-mo hail cannonball impacting Tesla solar roof tile

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スマートハウスを当たり前に

ソーラールーフ・タイルは、持続可能なエネルギーを普及させる事を第一に考えて商品を開発しているTeslaの将来展望を伺わせます。

環境問題は、もはや日本だけでなく世界中の人々が一緒に取り組むべき課題と言っても過言ではありません。太陽光発電などを採り入れた環境にやさしいスマートハウスに住みたいと考える人は今後もっと増えてくるでしょう。しかし、そんな想いを抱えていてもスマートハウスに移り住めない、または自宅をスマートハウス化できない要因の一つにコスト面の不安があります。もちろん、自家発電する事で抑えられる電力コストをアピールする企業は多くありますが、「スマートハウスに住めるのは、その初期費用を払える人々だけ」という“高級品”のイメージはなかなかぬぐえません。

その点、Teslaのソーラールーフ・タイルは既存の屋根素材とほぼ同額でスマートハウスの恩恵が受けられるため、スマートハウスを「一部の富裕層の特権」から「誰でも当たり前に住める家」にするための第一歩として大いに期待が持てます。どんな人でも当たり前にスマートハウスに住み地球環境の改善に貢献できる世の中が、ここから始まるかもしれません。

参考:https://www.tesla.com/jp/blog/solar-roof

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