AI×間取りのツールが増加中!3Dモデルの自動生成、ChatGPTを活用したサービスも

2024.01.17
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AI×間取りのツールが増加中!3Dモデルの自動生成、ChatGPTを活用したサービスも

間取りを自動作成できる事業者向けのツールや、生成AIを利用し希望する間取りを言語化しハッシュタグで物件を検索できる一般消費者向けの機能など「AI×間取り」のサービスが増えています。

今回は、AIと間取りを掛け合わせたツール・サービスを紹介していきます。

AI×間取りのツール・サービスの事例

AIと間取りに関するサービスは、一般消費者向けと不動産事業者向けのものがあり具体的な事例は以下の通りです。

<一般消費者向け>

  • 2Dの間取りをAI3Dに自動生成しユーザーがオンラインで体験できる
  • 希望する間取りを作成し、類似した物件を検索できる
  • 住みたい間取りをAIで解析してハッシュタグで言語化し、該当する物件を検索できる

<事業者向け>

多くのツール・サービスではChatGPTと同じタイプの「生成AI(ジェネレーティブAI)」が利用されています。生成AIとは、コンピューターが学習したデータを活用し新しいコンテンツを生成できる最新技術です。

昨年12月に急速にユーザー数を増やしたOpenAI社の「ChatGPT」も生成AIに分類されます。ChatGPTはユーザーが質問を入力すると回答が自動生成される対話型(AI人工知能)です。

例えば自身が希望する間取りと類似した物件を検索できるシステムは、提示された希望の間取りをAIが学習したデータベースから検索し表示されます。

具体的なツールやサービスを5つ見ていきましょう。

AI×間取りのツール&サービス5

  • 間取サーチAI:三井不動産リアルティ株式会社
  • 間取図特徴抽出AIモデル:野村不動産ソリューションズ株式会社
  • LIFULL HOME’S 3D間取り:株式会社LIFULL
  • AIを活用したフォトツアー:Airbnb
  • マイホームロボ:株式会社Lib Work・安心計画株式会社

1.間取サーチAI:三井不動産リアルティ株式会社

三井不動産リアルティ株式会社はアヴァント株式会社と共同で、2019年10月から顧客が自身で間取り図を作成し理想の間取りに近い物件を手軽に検索できる「間取サーチAI」を開発し、ウェブサイトで公開しています。

間取サーチAIはスマートフォン専用機能で、対象とする物件はマンションです。
顧客は部屋のパーツを組み合わせ住みたい間取りを作成またはテンプレートから好きな間取りを選ぶと、AIは売り出し中の物件の間取図と類似度を計算します。
顧客が希望する間取りと類似度が高い物件を紹介するシステムです。

筆者も実際利用してみましたが、テンプレートのように汎用性が高い部屋は多くのマンションが検索結果に出るため、絞るのが難しいと感じました。
例えば「和室と洋室が必ず欲しい」など、希望する間取りにこだわりがある方にとっては便利なシステムだと思います。

2.間取図特徴抽出AIモデル:野村不動産ソリューションズ株式会社

2023年4月、野村不動産ソリューションズが運営する不動産情報サイト「ノムコム」にてアットホームラボ株式会社(アットホーム株式会社のグループ企業)が開発した「間取図特徴抽出AIモデル」を活用した物件検索機能の提供をスタートしました。

野村不動産グループのプレスリリースによると、新たな物件検索機能「ハッシュタグ・間取り図検索」は、間取り図を解析し特徴を言語化する AI モデルです。

間取り図画像から間取りの構成、リビング・各居室・キッチン・水回り・収納などの各領域、配置関係、つながりなどを AIで解析し、50 種以上の物件特徴をハッシュタグとして出力します。

新たな物件検索機能「ハッシュタグ・間取り図検索」は、間取り図を解析し特徴を言語化する AI モデルで、 間取り図画像から間取りの構成、リビング・各居室・キッチン・水回り・収納などの各領域、配置関係、つながりなどを AIで解析し、50 種以上の物件特徴をハッシュタグとして出力する
【画像出典】アットホーム株式会社「プレスリリース」よりスクリーンキャプチャにて作成【URL】https://athome-inc.jp/wp-content/themes/news/pdf/nomurasolutions-madorizu-202304/nomurasolutions-madorizu-202304.pdf

「ハッシュタグ・間取り図検索」では、①キーワードからハッシュタグ検索、②ハッシュタグ一覧から物件検索、③暮らしのこだわりから間取り図軸の物件検索という3つの機能があります。

検索機能を活用することで、自身が希望する間取りの物件が見つかるでしょう。

3.LIFULL HOME’S 3D間取り:株式会社LIFULL

「LIFULL HOME’S 3D間取り」は、平面の間取り図から3Dの部屋を生成しWeb上で体感できるサービスです。ディープラーニング(深層学習)の技術を利用し、3DモデルをAIで自動生成するシステム(特許取得済み)を開発しました。

筆者もWeb上で体験しましたが、3D間取りでは部屋の広さや動線などが把握でき実際に部屋に住んだ時のイメージがより具体的に浮かぶ気がします。
室内でカメラマークをクリックすると、該当する箇所の実物の写真を閲覧できます。

ビデオツールを使って内覧をする「オンライン内覧」とは異なり、いつでも気軽にできるところがメリットです。

4.AIを活用したフォトツアー:Airbnb

アメリカの民泊仲介サイトAirbnb(エアビーアンドビー)では、2023年11月から民泊を提供したいホスト向けに「リスティング」機能を追加しました。

リスティング機能ではアメニティ・設備、寝具やベッドの数を追加する、互換性のあるスマートロックとAirbnbアカウントを連携、暗証番号の自動生成などが可能です。

写真を登録するとゲストが間取りを把握しやすいように、部屋ごとに整理できるAI活用の「フォトツアー」を瞬時に作ることもできます。

ホストが「フォトツアーを作成」をタップすると、カスタムAIエンジンが内観と外観の写真を認識し、各画像を該当する部屋とその他のスペースに自動で割り当てゲストは部屋ごとの写真一覧が閲覧できるようになります。

Airbnbは2023年11月にスタートアップAI企業Gameplanner.AIを買収し、AIを活用した「旅行コンシェルジュ」というサービスの提供を目指しています。

旅行コンシェルジュは、AIがユーザーの好みやニーズを学習することでよりユーザーの希望に沿った部屋や住宅をマッチングさせ満足度の向上を図るものです。

5.マイホームロボ:株式会社Lib Work・安心計画株式会社

「マイホームロボ」は、施主が簡単なアンケートに答えることでAIがニーズを分析し間取りなどのプランを提案するクラウドサービスです。

「マイホームロボ」は、施主が簡単なアンケートに答えることでAIがニーズを分析し間取りなどのプランを提案するクラウドサービス。
【画像出典】安心計画株式会社「マイホームロボ プレスリリース」よりスクリーンキャプチャにて作成【URL】https://www.anshin.co.jp/data/pdf/media/220620_myhomerobo.pdf

画像のように、オンラインでVR内覧も体験できます。

2023年5月からはOpenAI社のChatGPTを活用しプラン提案時の案内文を自動で作成する機能を搭載しました。間取りのプランを言語化し、より分かりやすく提案できるツールです。

まとめ

AIと間取りを組み合わせたサービスは、自身が作成した間取りを検索する間取サーチAI、平面の間取り図から3Dの部屋を生成し体験できるLIFULL HOME’S 3D間取り、間取り図を解析し特徴を言語化する間取図特徴抽出AIなどさまざまなものがあります。

事業者向けのサービスも数多く、今後ますますAIが進化を遂げ新たなツール・サービスを生み出した場合は更なる顧客体験の向上や業務効率化が期待できます。

執筆者/田中あさみ FPライター。大学在学中に2級FP資格を取得、医療系の仕事に携わった後ライターに。CFP(R)相続・事業承継科目合格。全科目合格に向けて勉強中。
金融・フィンテック・不動産・相続などの記事を多数執筆。
ブログ:https://asa123001.hatenablog.com/
X:https://twitter.com/writertanaka19

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