スマート家電を実際に試してみた! 住まいをより快適にする家電の性能拡張を考える

2023.03.15
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スマート家電を実際に試してみた! 住まいをより快適にする家電の性能拡張を考える

家電をWi-Fiに接続し、より便利に活用するのがスマート家電。スマート家電を使って住まいの快適さを拡張するためにも、実際に生活に深く関わるアイテムを使用した。それぞれの特徴のほか、使用するまでのセッティングについても紹介しているためぜひ取り入れる際に参考にしてもらいたい。

寝室がより快適に プロジェクター、スピーカー、シーリングライト一体化の Aladdin X2Plus

2022年、「popIn Aladdin」から「Aladdin X」への社名変更に伴い、シーリング一体型プロジェクターの「popIn Aladdin 2 Plus」も12月に「Aladdin X2 Plus」と名前を変えた。このときにシーリング機能も一部アップデートされている。常夜灯の色味が改善され、より自然な明るさを楽しめるということだ。

Aladdin X2 Plusの大きな機能はプロジェクター、スピーカー、そしてシーリングライトの3つだ。プロジェクターは単焦点化しているので、近い壁であってもきれいに投影が可能。壁との距離が1.5mであれば87インチで、1.13mであっても60インチの大きさで映像が楽しめる。壁との距離が1.82mあれば、夢の100インチも可能だ。照明をつけた状態や日中の明るい日差しの中では、少し薄くなるものの字幕を追うにも支障はない。また、家庭で使用されている壁紙は凹凸があるものも多いが、粗さを感じることもなかった。

シーリングライトとして使え、かつプロジェクターとしても利用できる。

セットアップは簡単。天井の配線器具にシーリング用専用アダプターを取り付け、そこに押し上げるように本体を嵌め込む。プロジェクター投影窓の位置を調整し、アダプターと本体をコードで繋いだらシェードを本体に取り付けると完成だ。

憧れのホームシアターを実現するには、スピーカーの役割も欠かせない。Aladdin X2 Plus にはDolbyオーディオ対応のスピーカーが搭載されている。たしかにオーディオにこだわりがある場合は物足りなさもあるかもしれないが、天井から広がる音は自宅でのリラックスタイムを盛り上げるには十分だろう。

シーリングライトの中にプロジェクターの投射機能を備えている。

そしてシーリングライトの調光・調色は1万通りで、シーンに合わせた雰囲気が作り出せる。アップデートされた機能の1つに、設定した時間に自然に起床できるように明るさや音を調整してくれる「おはようタイマー」機能がある。日の出を再現した温かな色味のシーリングライトが、30分かけて徐々に明るくなる機能が追加され、実際に使用してみると確かに気持ちよく起きることができた。

リモコンを使ってプロジェクターを起動。使用方法のチュートリアルや、初期設定も案内に沿って行える。

また豊富なコンテンツもAladdinシリーズの特徴だ。動画や音楽の配信サービスのほか、独自コンテンツも多い。「どうぶつずかん」や「世界の絵本」といった子ども向けのコンテンツも多いので、寝る前に子どもと一緒に遊ぶ時も活躍するのではないか。

壁に投影しているだけで、実際に大きなモニターやテレビを設置する必要はないので、部屋をより広く、より自由に使える。設置から実際の使用まで特に問題点も不満点も見つけられなかった。さすが代表的なスマートライトと言えるだろう。

■製品情報
AladdinX2Plus
https://www.aladdinx.jp/

今ある家電はそのままにリモコンを統一 Nature Remo 3で簡単に自宅をスマートハウスへ

家の中を見渡すと、テレビやAV機器、エアコン、照明などさまざまな家電のリモコンがあるとわかる。それぞれレイアウトや操作方法が違うので使い勝手に戸惑ってしまったり、単純にどのリモコンを使うのかわからなくなったりした経験はないだろうか。そこでリモコンを統一できるのがスマートリモコンだ。今回使用したのはBluetooth Low Energy搭載モデル「Nature Remo 3」で、シリーズの中でも最新モデルにあたる。

Nature Remo 3とスマートフォンを連携させることで、テレビやエアコンといったそれぞれのリモコンを学習させていくという仕組みだ。スマートフォンから指示を出すと、Nature Remo 3が赤外線を使ってそれぞれのリモコンをコントロールしていく。メーカーに関わらず使用できるため、家電を買い替えることもなく自宅を一気にスマートハウスに変えられるというわけだ。

Nature Remo 3には「温度」「湿度」「照度」「人感」というセンサーが搭載されているので「室内が何度以下になったらエアコンをつける」、「廊下に人が通ったら照明を点灯させる」といった設定が可能。スマートフォンを使って遠隔から操作もできるが、あらかじめこういった設定をしておく方が便利だろう。例えば温度に合わせてエアコンが動くので、帰宅時に部屋が寒いという心配もないし、ペットが留守番しているという場合も安心できる。

生活スタイルに合わせて自分だけの使い方を見つけられると、より快適に自宅で過ごすことができるだろう。

Nature Remo 3を実際にセットアップしてみた!

スマートフォンのNature Remoのアプリを入れて、新しい家電を追加しようとすると、画面のような指示が出てくる。

Nature Remoに向けて、リモコンの電源を入れるなどをしてみると、認識をしてくれる。

認識をすると、スマートフォンでお知らせ。

これでスマートフォンをテレビのリモコンとして利用できる。今回はテレビとエアコンのリモコンを設定したが、問題なく動いてくれた。

■製品情報
Nature Remo 3
https://nature.global/nature-remo/nature-remo-3/

アマゾンのAlexaも使える


Amazonが展開する、音声アシスタント「Alexa」。Amazon Echoなどのスピーカーに話しかけて、連携している家電を操作する。音声アシスタントなので、ネット検索やネットショッピングなど、その使い方はただ家電をコントロールするだけに止まらない。アレクサ! と呼びかけ指示を伝えるだけなので、設定さえしてしまえば誰でも簡単に使えるのがうれしい。ちなみに、Nature Remo 3はAlexaとも連携可能だ。

■製品情報
Amazon Alexa
https://www.amazon.co.jp/meet-alexa/

ペットの小さな変化も見逃さないから安心して健康管理が可能SHARPペットケアモニター

ペットを飼っていると気になるのがその健康だ。言葉ではなく、その生活の様子から体調を管理していかなくてはいけない。そこで、便利に活用したいのがペット用のスマート家電。今回は猫の多頭飼いにも対応しているSHARP「ペットケアモニター」を使ってみた。


トイレ使用の様子から健康状態を確認できるスマートキャットトイレ。ペットケアモニターを使って「体重」「尿量」「尿回数」「滞在時間」「周辺温度」を記録できる。記録や通知、管理はスマートフォンアプリで行うので出先でも飼い猫の様子がわかるのがポイントだ。


トイレ使用状況を管理することで、何が見えてくるのだろう。例えば、トイレでの滞在時間が長いのに尿量がない、回数に対して尿量が多すぎるなどデータをもとに飼い猫の健康を推し量れる。また、意外にも管理しきれないのが体重だ。猫を抱いたまま体重計に乗って自分の体重を差し引いて計算したり、動物病院で測ってもらうことはあるが、細かく把握できていない人も多いだろう。ペットケアモニターを使うと、日々の体重の変化が見れるので、異変があった場合もすぐに気がつける。

さらに、ポイントは多頭飼いに対応している点だ。別売りの首輪を使ってそれぞれの個体を管理できる。だが、首輪が嫌いな猫もいるだろう。その場合は、体重によって猫を見分ける「体重識別モード」を使えば問題ない。一般的に多頭飼いしている家庭でも、複数のトイレは用意するが、猫たちは共有して使う。そのため、それぞれの個体のトイレの頻度もわからない。体重が極めて近い猫同士だと、体重識別モードだと正しく識別できないケースもあるようだが、ペットケアモニターの心強さは変わらない。

ペットケアモニターを実際にセットアップしてみた!

土台となるスケールユニットにアダプターを繋ぎ、トイレを設置したい場所に置く。

その上に、トイレを設置。一般的なシステムトイレと同じなので特に悩むことなく設置できた。

スケールユニットにつないだアダプターをコンセントに差し込むと、準備完了。次は専用のアプリ「COCORO PET」と連携していく。

アプリ内に表示される手順にそって、ペットケアモニターを登録。ペットケアモニターに名称を付けられるので「リビング用」や「寝室用」など複数使う場合も混乱しなくてもすむ。

無線LANで接続するほか、Bluetooth接続も可能。ただし、Bluetoothの場合はペットケアモニターとスマートフォンが近くにない場合は使用状況が転送されないので、外出時などに最新情報を確認できない。無線LANでの使用がおすすめだ。

設定が終わったあとは、飼い猫の情報を登録する。10頭まで登録が可能。あとは猫が使用するたびに自動でデータが蓄積されていく。

■製品情報
SHARP ペットケアモニター
https://pethealthcare.sharp.co.jp/

ネット環境をフル活用して生活満足度を高めていこう!

最近の賃貸アパートやマンションなどでは、インターネットが無料だったり、はじめから無線LANが通っているケースもある。これらをネットに利用するだけではもったいない。スマート家電を活用すると、ちょっとした手間がなくなりより快適に過ごせる。

ペットケアモニターでは温度も確認できるので、室内の温度が気になったらスマートリモコンを使ってエアコンを起動。それぞれの特性やできることがわかれば、ライフスタイルに合わせて自分らしく活用もできる。まずは「こうなれば便利なのに」と思うところから取り入れ、自分だけのスマート住まいを実現してはいかがだろうか。

取材・文/中村祐介
株式会社エヌプラス代表。デジタル領域のビジネス開発とクリエイティブ戦略が専門。クライアントはグローバル企業から自治体まで多岐にわたる。IoTも含むデジタルトランスフォーメーション(DX)分野、スマートシティ関連に詳しい。企業の人事研修などの開発・実施も行うほか、一般社団法人おにぎり協会の代表理事として、日本の食や観光に関する事業プランニングやディレクションも行う。
https://www.nplus-inc.co.jp/
https://twitter.com/nkmr

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