【17選】内見や接客の非対面需要にこたえる不動産テックまとめ

はじめに
新型コロナウイルスが猛威をふるっています。これを受け、2020年4月7日に安倍首相より発出されたのが、緊急事態宣言です。東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県が対象です(※4月9日12時時点)。不動産業界にもコロナの影響は及んでいます。この現状で不動産テック専門メディアは、どんな情報を発信するか。これをずっと考えています。正解がわからぬまま取材をつづけています。いま取り組んでいるのは、オンラインセミナーの取材です。とくに、不動産会社のリモートワークをサポートする内容や、Zoomをはじめとしたビデオ会議ツールを学べるセミナーを追いかけています。それらを通じて聞くことができた不動産会社の声から、いま求められる不動産テックや、不動産会社のリモートワーク事情などを紹介できたらと考えています。今回紹介するのは多くの仲介会社が困る1つ、内見や接客です。これを非対面でサポートしてくれるVR内覧やオンライン接客などの不動産テックを改めて紹介することから、はじめたいと考えています。
一般社団法人不動産テック協会が更新を続けている、不動産テックサービスをとめたマップに不動産テックカオスマップがあります。2020年4月10日時点で最新版となる第5版の内容によれば、VR、オンライン接客、3D、CG、パノラマ画像などの、バーチャルやオンライン上によるコンテンツ提供をしてくれる不動産テックの数は20です。ここから、概要や現状を確認できなかったものなどを除き、本記事では17の不動産テックを簡単に紹介します。気になったサービスの画像出典元URLから、サービスの最新情報を確認していただければ幸いです。
THETA 360.biz/60日間無償のコロナ支援プランあり
画像出典元:60日間無償のコロナ支援プラン
すべての空間の写真・動画をワンタッチで撮影できるカメラです。VRコンテンツを簡単に作ることができ、離れた場所から空間をシェアすることができます。ヘッドマウントディスプレイなどの機器を必要とせず、自分のスマホやパソコンから360度画像を見ることができます。THETAの進化は止まらず、現在も改善が続いています。詳しい説明を割愛しますが、VRやパノラマ画像のコンテンツを作るうえで”コレを選んでおけば間違いない”といえるプロダクトです。提供会社は株式会社リコー
VR内見™/コロナ支援策として6月末まで無償提供
画像出典元:https://www.nurve.jp/news/vrathome/
不動産業界に特化したVRを提供し続けるナーブの『おうちでVR内見™』なら、入居希望者は自宅からVRでの内見ができ、不動産会社のスタッフは遠隔接客が可能です。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、安心・安全な部屋探しをサポートするために、2020年6月30日までの特別プランが実施されます。運営会社はナーブ株式会社
オンライン内見
画像出典元:https://www.online-naiken.com/
ライブ中継で音声と映像をリアルタイム配信するオンライン内見。店舗スタッフが物件に行き、そこでインターネットにつながったスマホのカメラを使ってライブ配信します。ライブ配信された映像をユーザーは、好きな場所(たとえば自宅)で受信することが可能。ハウスコム株式会社が導入し、運用実績とノウハウを作ったことでも知られています。運営会社は株式会社Tryell (トライエル)
ROOV
画像出典元:https://roov.jp/
売買領域に強みを持つVR内見システム。ポータルサイトへの掲載が可能で、専用アプリやゴーグルを必要としないのが最大の特長です。手軽にスマホで内覧できるだけでなく、ユーザーの行動解析を可視化することもできます。導入先のデベロッパーをヒアリングしたところ、「現場の販売担当者が毎日使っている」状況で、引き合いは増加中。運営会社は株式会社スタイルポート
スペースリー
画像出典元:https://spacely.co.jp/news/release40
VRコンテンツの制作、編集、管理が誰でも簡単にできる点が特徴。不動産会社の導入実績も豊富です。管理会社や仲介会社のリモートワークをサポートする取り組みにもかかわっており、不動産会社の実情を把握しているベンチャーです。2020年4月13日より、不動産・住宅分野の全事業者向けに新型コロナウイルス対策プランの提供を開始予定。運営会社は株式会社スペースリー
terior
画像出典元:https://terior.lastmile-works.com/
未竣工物件をCGでVR化させるなど、不動産業界と密接にかかわる、リフォーム、リノベーション、建築の領域に特化したCGサービスを提供しています。拠点は、カンボジア・プノンペン。東南アジアと日本向けにサービスを展開しています。優秀なCGクリエーターを多くかかえている点が特徴で、CG加工やVR動画の制作依頼を日本からも多く受注しています。運営会社はラストマイルワークス株式会社。代表取締役社長は日本人の小林雄氏。
Matterport
画像出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000021066.html
3Dウォークスルー画像によるオンライン内覧を体験することができます。「インサイトビュー」「フロアプランビュー」「ドールハウスビュー」「測定モード」などの、さまざまな視点の物件をモデリングすることも可能。運営会社は有限会社リビングCG
ZENKEI360
画像出典元:https://360.zenkei.com/
VRコンテンツ作成ツールです。リコーのTHETAを使って物件のパノラマ写真を自動変換できます。運営会社は全景株式会社
MITEKURE
画像出典元:http://chuko-mitekure.com/
VRを使って、リフォーム前や退去予定の部屋などをプロモーションするために開発されたツール。「自宅をVR化する」というフレーズが使われています。運営会社は株式会社リニューアルストア
EOPAN
画像出典元:https://eopan.com/
360度のパノラマ画像に対応した、建築管理ツールです。住宅や建築の領域で使うこと目的に、施工中の建物を撮影することで、全天球画像をジャイロ表示できるのが特徴。運営会社は株式会社イオグランツ
roomwarp360
画像出典元:https://www.roomwarp.net/
スマホやタブレット端末の向きを変えることで、室内動画の視点を変えられるのが特徴。上下左右360度をパノラマ動画で見ることができます。運営会社は株式会社ハウスマイル
Richmedia
画像出典元:https://www.coore.jp/richmedia/
専用アプリで高画質パノラマ動画を撮影できる点が特徴。自動更新なく、1ヶ月無料でVR動画が試せます(2020年4月10日時点)。運営会社はクーバル株式会社
Smart360
画像出典元:https://smart360.agentec.jp/
360度のパノラマ画像、VR画像の制作や公開が可能なクラウドサービス。対象物を360度に回転させるオブジェクトVRという機能も。運営会社は株式会社エージェンテック
MIRAIE360
画像出典元:https://miraie-net.com/360/
撮影した360度のパノラマ画像をスマホやパソコンで見ることができるサービスです。運営会社は株式会社イー・ビジョン
SMART OFFICE
画像出典元:https://www.jllproperty.jp/smartoffice
専用アプリを使うことで、スマホから室内の360度画像を見ることが可能。ウェブサイトによると、VRキットの貸し出しが可能。対面による現地内覧を避け、これで対応できるかもしれません。運営会社はジョーンズラングラサール株式会社
ALTA
画像出典元:https://www.cstnet.co.jp/archi/products/alta/
ALTAはプレゼンツールです。CADを使う前の提案時を利用シーンに想定しています。目的は、新築住宅やリフォーム営業の成約率を高めることです。運営会社は株式会社コンピュータシステム研究所
SYMMETRY
画像出典元:https://symmetryvr.com/jp/
世界108カ国で使われる、建築VRのフロントランナー。SYMMETRYなら、3DCADデータをVR空間で扱えます。最大の特徴はコミュニケーション機能です。運営会社はSymmetry Dimensions Inc.