【速報・第2弾】不動産テック協会に40社以上が入会申込。設立記念イベントレポート    

【速報・第2弾】不動産テック協会に40社以上が入会申込。設立記念イベントレポート

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【速報・第2弾】不動産テック協会に40社以上が入会申込。設立記念イベントレポート

2018年11月28日に、東京都千代田区のfabbit Global Gateway Otemachi(大手町)にて、一般社団法人不動産テック協会の設立記念イベントが開催されました。本記事は、イベント内容の概要、協会の取り組みについてを簡単にまとめて紹介する記事です。

開会にあたり、国土交通省の大臣官房建設流通政策審議官である、北村知久氏(写真下)より、挨拶がありました。

北村氏:「私は、国土交通省において、建設業、不動産業のとりまとめをさせていただいております。不動産の分野においては、ネットの普及以来、消費者が獲得できる情報が飛躍的に増えました。これにともない、売り手と買い手の情報の非対称性を解消する施策をすすめております。国土交通省としては、不動産取引の円滑化、IT活用の政策を推進し、取引の安全性の確保、個人情報の保護といった視点に留意しながら、不動産テック協会のような有益な取り組みの推進に、努めてまいりたいと思います。

新しい価値が生み出される時代になっていると思っております。不動産分野においても、テクノロジーとの融合によって、さらなる好循環を期待するものです。

本協会の設立に尽力した人たちに敬意を表すとともに、本日が本協会の第一歩になるように祈念し、私からの挨拶とさせていただきます。どうも、おめでとうございます」

協会で監事を務める、渡邊浩滋総合事務所の代表・渡邊浩滋氏は不在でしたが、この日は、協会理事10名と顧問10名が、全員そろいました。協会創設メンバーということで、本記事では、改めて不動産テック協会の全役員を紹介していきます。協会の代表理事を務める2名から、ご覧ください。以下、敬称省略。

赤木正幸(リマールエステート株式会社/代表取締役社長)

赤木:「不動産テック協会の理事は、不動産業界出身の人、IT業界出身の人、法律の専門家など、それぞれの領域で高い専門性を発揮しているメンバーです。視点が多角化しますから、広い視野で議論を重ねることができ、今日の設立イベントへとたどり着きました。今後は、不動産テック協会を通じて、不動産会社とIT会社の人材交流のような場も提供することで、不動産会社のITリテラシーと、テック企業の不動産リテラシーを高められればと考えています」

武井浩三(ダイヤモンドメディア株式会社/代表取締役社長)

武井:「不動産IT事業を8年ほど営んで実感しているのは、個社では、何も、できないという事実です。とくに、不動産の流通領域は、情報の流通です。各社が集めたデータをどう共有し、”共有の資産”として各社が活用していく時代なのだと感じています。不動産テック企業同士が手を取り合うことで、業界全体を発展させられればと思い、この協会の設立に至っています。その思いはいまも変わりません。今後も、どうぞ、よろしくお願いいたします」

共同代表を務める赤木氏と武井氏について、詳しく人物像を知りたいかたは、SUMAVEのインタビュー取材記事がオススメです。

次は理事を紹介します。以下、当日に紹介された順の掲載です。

理事・巻口成憲(リーウェイズ株式会社/代表取締役社長)

巻口:「このあとご説明させていただきますが、私が、不動産テック協会で担当しているのは、情報化・IoT部会です。データベースをどうやっていくかを協議させていただければと思います。よろしくお願いいたします」

理事・金子洋平(iYell株式会社/社長室長)

金子:「弊社は、住宅ローンに重きにおいたビジネスをしておりまして、不動産テック協会だけではなく、金融機関さんなどの関係組織や業界と、手を取り合って、産業全体を盛り上げていければと思っております。よろしくお願いいたします」

理事・浅海剛(株式会社コラビット/代表取締役社長)

浅海:「弊社は、エンドユーザー向けのレジデンス価格の推計をしている会社でございます。エンドユーザーを巻き込んで、業界の発展に貢献させていただきたいなと考え、活動しております。同じ文脈で、協会を通じて貢献できればと考えておりますので、皆さま、何卒、よろしくお願い申し上げます」

理事・滝沢潔(株式会社ライナフ/代表取締役社長)

滝沢:「みなさん!こんにちは! 本日は、みなさんに、とっておきの商品をご紹介したいと思います! 」

滝沢:「こちら、最新型のスマートロック、NinjaLock(ニンジャロック)でございます! どうですか、みなさん! 見てください、この、カッコいいボディ!! 」

滝沢:「黒色にシルバーのアクセントが、とっても素敵でしょ? 取り付けは、すごくカンタン。あたなの家のドアの内側に、このスマートロックを、ぺたっと取り付けるだけ! それだけで、あなたの家のスマートフォンが、あっというまに玄関の鍵になります!

(拍手)

ありがとうございました。これまでの流れで、この自己紹介をやっていいのか悩みました(笑)。私は、ライナフという会社で、IoTと不動産をからめたサービスを提供しています。滝沢と申します。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします」

理事・落合孝文(渥美坂井法律事務所/弁護士)

落合:「いまの流れで少しだけ話しにくいですが(笑)。私は弁護士です。フィンテック領域では、いまも、情報にかかわる仕事をさせていただいております。その経験を生かして、不動産の情報化の部分でもお役に立てればと考えていますので、よろしくお願いいたします」

理事・豊田慧(WeWork Japan/リージョナルディレクター)

豊田:「私たちは、外資の日本支社です。海外から日本のマーケットに入ってきて、こういう集まりを通じて学びを得たいのと、海外で培った私たちの経験やノウハウをご提供することで、不動産業界を盛り上げるサービスができればと考えております。よろしくお願いいたします」

理事・西浦明子(軒先株式会社/代表取締役社長)

西浦:「私たちは、スペースシェアリングの事業をしています。民泊のキーワードで、スペースのシェアリングは少しずつ一般的になってきました。今後はさらに、不動産の売買や賃貸に加え、新しい収益の柱として、皆さまにシェアリングを認知していただけるようお役に立てればと思っております。今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします」

理事・一村明博(株式会社ZUU/取締役)

一村:「ZUUという会社で、フィンテック関連のビジネスをしています。今年の6月にマザーズ上場しました。大きなくくりだと、フィンテックも不動産テックを含んだもの。その領域では、ZUUはフロントランナーと自負しています。ITを駆使した情報発信を通じて、この領域の可視化に貢献していきたい、ITでクリアにしていきたいという思いで立ち上がった会社です。懇親会等でも、お気軽にお声がけください」

一村氏は、都合により遅れての参加となりましたが、この日は不動産テック協会の理事が、はじめて公の場に全員そろいました。

役員紹介の最後は、協会の運営を支えている幹事の2名です。

幹事・岡村雅信(ダイヤモンドメディア株式会社/取締役)

岡村:「代表理事の武井と同じ会社をやっている、岡村です。私と名村さんは、幹事という役割で、協会の運営を裏方としてサポートさせていただきます。協会の活動をやるなかで、運営には、ものすごく体力がいることを実感しています。みなで協力しながら、盛り上げたいと思っているので、よろしくお願いいたします」

幹事・名村晋治(株式会社サービシンク/代表取締役)

名村:「当社は、不動産会社に特化した制作会社で、不動産会社さまのホームページやシステムを作らせていただいています。私はもともと、いまのLIFULLにいた人間で、かれこれ18年くらい、この業界で仕事をしています。岡村さんと一緒に、幹事ということで、協会の運営や業界の発展をお手伝いさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします」

続いて、顧問の紹介です。不動産テック協会の創設顧問が、この日は一堂に会しました。当日に紹介された順に紹介します。以下、敬称省略です。

長嶋修(日本インスペクターズ協会代表理事/不動産コンサルタント)

長嶋:「今日はこのあとに、講演をさせてもらいますので、挨拶を手短に済ませますが、不動産テック協会には非常に期待しています。正直、玉石混淆(ぎょくせきこんこう)かなという思いもありますが、必ず優れたものは出てくる。それを育てられれば、日本の不動産業界のためになるのではないかと、期待を寄せております。どうぞ、よろしくお願いいたします」

本間英明(株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン/代表取締役社長)

本間:「私どもは、アメリカのエスクローを日本にもってこようとしています。取引決済を効率化しようと。ここいる(日本大学の)中川さんとは、日米不動産協力機構(JARECO)で、全米リアルター協会(米国のNAR)と日本をつなぐ、窓口役も務めております。情報発信もしていますので、ぜひ、いろんな連携ができればと思っています。よろしくお願いいたします」

北川登士彦(東急住宅リース株式会社/代表取締役社長)

北川:「私たちは、都心型のレジデンスを9万戸くらい管理して、社宅管理代行も9万件くらいやっています。そんな私たちの役割は、テックベンチャーの若い人たちに、どうやって業界のネットワークをつけるか。そこに貢献したいなということと、もう1つは、アジャイル的な観点で、みなさんが失敗してもいいようなインフラやネットワークを提供すること。そこで試してもらい、失敗しながらいいものを作ってもらう。そういう立場で、一緒になってやっていければと思ってます。よろしくお願いします」

榎本英二(野村不動産アーバンネット株式会社/代表取締役兼副社長執行役員)

榎本:「不動産の仲介をやっております。ノムコムという、ネットのビジネスをご存知のかたもいるかもしれませんが、私たちは、わりに、ネットが好きな仲介会社だと思っていますので、ぜひとも、みなさんと一緒にビジネスをやっていきたいですね。よろしくお願いいたします」

永谷祥史(株式会社長谷工ライブネット/代表取締役社長)

永谷:「さきほど、東急住宅リースの北川社長が、「若い人たちに業界のネットワークをどうつけるか」という話をされていましたが、私はその文脈で連れて来られたうちの1人です(笑)。今回、顧問を拝命しました。

いまのライブネットは、全国で8万5,000くらいの賃貸マンションの管理をしている会社です。一番の悩みが、年間2万件の契約があって、2万件の解約があって、2万件の現状回復作業があってと、業務が非常に煩雑になっていることです。これをどう効率化しようかと、頭を悩ませております。私たちは皆さまの力を借りて、皆さまには私たちの経験をフィードバックすることで、業界を盛り上げていきたいと思います。今後とも、よろしくお願い申し上げます」

北澤弘貴(株式会社いい生活/代表取締役副社長 COO)

北澤:「18年前に、不動産テック系のサービスを立ち上げて、そこからはじまって、いよいよこういう業界になったのかなと感じています。

私は、こちらの団体とは別で、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会で、IT・シェアリング推進事業者協議会というのもやっています。日本中の管理会社とテクノロジーをつなぐことも可能です。そこの可能性に期待して、代表理事の武井さんは、私に声をかけてくれたのだと思いますので、期待に応えられるよう頑張ります。ぜひ応援してください。若い子をみんなで盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

山村能郎(明治大学/教授)

山村:「私は毛色が違って、明治大学のビジネススクールで教えています。20数年間、不動産のマーケット、ファイナンスのマーケットで定量的な研究をしてきました。今回は、代表理事の赤木さんとご縁があって、参加させていただいています。

テクノロジーのイノベーションは、おそらく、5、10、20年後と、いまでは想像できない社会をもたらすであろうと思います。不動産テック協会が、その一助になることを期待しています。よろしくお願いいたします」

川戸温志(NTTデータ経営研究所/シニアマネージャー)

川戸:「このたびは、理事、スタッフのみなさま、設立おめでとうございます。私は、この協会が、協会として立ち上がる以前より、理事のみなさんの活動を存じ上げている一人です。数々の苦労を乗り越えて現在へとたどり着いたことを思うと、協会設立の喜びはひとしおです」

川戸:「さて、私が働く、NTTデータ経営研究所ですが、システムを作っている会社ではございませんで、コンサルティングを生業にしております。

不動産テック、プロップテック、リテックなどのさまざまなキーワードが生まれる以前より、私は不動産領域を中心とした、デジタルビジネスのコンサルや新規事業・アライアンスのご支援をさせていただいております」

川戸:「そんなご縁で、不動産テック協会では、目玉の1つとなるカオスマップを代表理事の赤木さんたちと作っています。地道に、ロゴ集めみたいな作業も(笑)。不動産テック領域に長くたずさわっているぶん、この世界には、そこそこ詳しいのかなと自負しています。

ただし、協会の顧問を務められる皆さまは、いずれも重鎮のかたばかり。皆さまを前にすれば私は若輩者です。そこで、私はコンサルタントとしての性質を生かし、宣教師的な形で不動産テックやカオスマップの普及・促進に努められばと考えおります。よろしくお願いいたします」

中川雅之(日本大学/教授)

中川:「協会の設立おめでとうございます。いま、地方創生大臣(内閣府特命担当大臣)のもとでは、スーパーシティという、データとテクノロジーで都市やコミュニティを管理していく構想が制度化されようとしています。まだ、制度化の先行きは不確定なことがありますが、基本的には、データとテクノロジーを管理していくことは、大きな流れになっていくのは間違いなと思います。そういう意味では、この不動産テック協会のような存在は、大きな役割の1つを果たすのではないかと期待しております」

尹煕元(株式会社シーエムディーラボ/代表取締役社長)

尹(ユン):「わたしくどもの会社は、金融、医療、農業の研究をしております。ゆえに、正直申し上げて、完全にアウェー気分です(笑)。ですが、今後は、いろんな融合により、新しい産業になっていくのかと思っております。今回、代表理事の赤木さんとのご縁で少しでもお手伝いできればと思っております。設立おめでとうございます。今後とも、よろしくお願いいたします」

顧問講演

顧問による講演が3つありました。日本ホームインスペクターズ協会の理事長である、長嶋氏は、インスペクションの実情や問題点を解説。消費者動向の実態も披露され、終始、引き付けられました。

エスクロー・エージェント・ジャパンの代表取締役社長である、本間氏は米国のトレンドを紹介。NARと連携しているだけあって、情報の鮮度が高い印象を持ちました。こちらも、じっくり聞きたかったです。

シーエムディーラボの代表取締役社長である、尹氏は、金融と不動産の関係を丁寧に解説してくれました。米国の金融業界で何が起きているかを解説した部分は見物で、フィンテック領域と不動産テック領域のつながりを改めて感じました。

いずれも大変、興味深い内容で、概要紹介に留めるのは非常に惜しい。ここは後日、クローズアップして取り上げたいと考えています。

不動産テック協会への入会状況

さて、気になる、協会への入会状況ですが、イベント当日のスライドで紹介された企業を一覧にして、書き写します。

  • AAAコンサルティング
  • FANTAS technology
  • Housmart
  • iYell
  • MKオフィス
  • OKGAIA
  • WeWork
  • アステリア
  • コプロシステム
  • コモングッド
  • コラビット
  • サービシンク
  • スマートマネー・インベストメント
  • ダイヤモンドメディア
  • 東急住宅リース
  • パレットクラウド
  • ポート
  • マイナビ
  • ライナフ
  • ランディックス
  • リーウェイズ
  • リーシング・マネジメント・コンサルティング
  • リバァイアンス
  • リマールエステート
  • 軒先
  • 三菱地所
  • 大櫛健一
  • 東京海上日動火災保険
  • 弁護士ドットコム
  • 野村不動産

赤木:「協会側の事務体制ですが、正直なところ、まだ整っていないので進みはゆっくりとしています。そうした事情もあって、入会・入会手続き中の会社をあわせ、会員数は40社くらいですが、早々に100社を目指します」

赤木:「ちなみに、”志は同じ”ということで、入会会員同士の連携もスムーズです。そのほか、各不動産関係の協会や団体とも連携を図り、お互いに加入し合うことで、取り組みを拡大させたいと考えています」

業界マップ部会の報告

不動産テックカオスマップは、第4版に更新されました。掲載数は263。詳細については、速報記事で紹介しているので、コチラのSUMAVE記事をご参照ください。マップ制作を主導した、不動産テック協会の顧問・川戸氏による解説付きです。

情報化・IoT部会の報告

ここでは、理事である、リーウェイズの巻口氏より報告がありました。リーウェイズは『Gate』という不動産テックサービスを提供している企業です。『Gate』は、6,000万件近い不動産ビッグデータをAIにディープラーニングさせることで、賃料・投資リスクなどを予測します。AIを活用した不動産テックサービスの提供者としては、トップランナーの一社です。

巻口:「情報化・IoT部会では、週に一度、関係者が集まり、ミーティングをしています。テーマは『今後、何が必要なのか』です。私は、そうした検討を部会のほうでメンバーと一緒になってやらせていただいています」巻口:「いま、情報の集約化はいろいろなところで、はじまっています。不動産業界は情報産業なので、重要なことは、情報をいかに活用するか。代表的な例は、国土交通省さまの『不動産総合データベース』、ブロックチェーンを活用した取り組みをはじめている『不動産情報コンソーシアム』などがあります。ここで大事なことは標準化です」

巻口:「不動産の情報には、いろんなレイヤーがあり、相場情報、地域の変動率、空室率、稼働率、将来の賃料下落予測などに留まらず、さまざまあります。加えて、一人ひとりのユーザーにひもづくデータの違いもありますよね。しかも、点在している。これを一か所に集めましょうというキーワードが、マスターデータの話です」

巻口:「不動産業者さんにとって重要になってくるのは、このあとで、リアルなビジネスにつながること。ポータルサイト、公的機関、業界組織、情報会社さまと、それぞれのデータ特性を残したまま連携できるよう、協議をすすめていきます。今後は、ガイドラインの検討もこの部会でやっていきたいと思います」

流通部会の報告

岡村:「幹事の岡村です。不動産テック会社さんが、活動しやすい状況を作るため、現状を把握する取り組みからはじめています。不動産業界がよくなるような仕組みを目指して、です。そこで、現状、何に困っているのかという課題感をアンケートで確認しました」

岡村:「回答を見ると、一番多いところが、仲介や管理業務の支援の領域でした。基幹システムや業務効率化系のサービスを展開している不動産テック企業が一番多いですね」

次に、「不動産テック事業をするうえで障壁があるか」という質問をしたところ、66パーセントが、障壁を感じると答えています」

岡村:「細かくみていくとですね、ビジネスモデルによって感じかたが変わってくるだろうなという印象を受けます」

岡村:「私も(代表理事の)武井と一緒に、ダイヤモンドメディアという会社で不動産テックサービスを提供しているので、コメントさせていただくと、不動産業界は慣習などが複雑です。

この複雑さを理解せずに、不動産テックサービスを開発したり提供したりしても、ローンチしたサービスやプロダクトは市場にまったくハマりません。

業界未経験者が陥りやすい失敗例で、エンドユーザーや業界を理解する前に不動産テックサービスを提供しても、ピントを外したサービスやプロダクトになりがちです」

岡村:「何から手を付けてよいかがわからない人も多く、業界未経験者にとっては、参入障壁が高い業界であるといえます。ほかに、”平均年齢や専門性が高くて、他業界からの転職が難しい”などもありますが、これは、他業界からの知見が入りにくい状況でもあり、変化に不慣れな業界であることを示している、という解釈もできます」

岡村:「次に、協会に何を求めるかですが、一番多かった意見は、今回のようなセミナー、イベント交流という結果です。「何度も開催してください」という声が目立ちました。その次に、業界のルール整備、関係省庁の窓口役、法改正、業界の認知向上などです。詳細はこちらになります」

岡村:「今後も、このあたりの調査は定期的に実施します。不動産テック企業や不動産会社さんが望むイベント、調査などをやっていければと考えていますので、引き続き、よろしくお願いいたします」

まとめ

不動産テック協会では、役員たち自らが運営を率先しています。この日も、イベントの設営スタッフは、理事たちが調整し、人を集めていました。

取材活動を通じて思うことの1つに、そうした能動的な役員たちの姿勢があります。おのおのが強みを発揮して不動産テック協会の運営にかかわろうとする姿勢です。

理事や幹事たちは、それぞれ、もともと、テクノロジー(技術)領域での高い専門性を持っています。そんな才能が集まり、得意分野で力を発揮できる組織が不動産テック協会です。そこに、顧問たちの経験、ノウハウ、ネットワーク、インフラがもたらされます。今後は一体、どんなつながりが生まれ、その結果、不動産テック協会はどんな取り組みを実現させるのか。想像すると、少しだけ気持ちが高ぶりました。

豪華な顔ぶれが並びます。東急住宅リースの北川氏は、「テックベンチャーの若い人たちに、どうやって業界のネットワークをつけるか」「アジャイル的な観点で、みなさんが失敗してもいいようなインフラやネットワークを提供すること」そう話しました。こうしたコメントを耳にして思うのは、顧問たちの”懐の深さ”や”寛容さ”です。これが俗にいう、貫禄というものなのでしょう。

米国の社会学者、リチャード・フロリダは『才能』『技術』『寛容さ』は、イノベーションに欠かせないといいます。だとするなら、不動産テック協会がイノベーションを起こす日も、そう遠くないのかもしれません。この日は、イベント取材を通じて、そんなことを考えました。

これまでのSUMAVEは、不動産テック協会の赤木氏、武井氏、落合氏のインタビュー記事を掲載しています。直近では、ZUUの一村氏をインタビューした記事が公開を控えていますので、お楽しみに。

協会の動向についても、引き続き、SUMAVEで紹介していきます。こちらもご期待ください。

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