不動産テックの活用状況や普及が進んでいない理由とは?

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不動産テックの活用状況や普及が進んでいない理由とは?

東京都にて、不動産の仲介から売買、管理まで一貫したサービスを行っている「株式会社アイデアル」。お客様の不動産問題を一緒に解決し、支えとなれるフィールドを創るというビジョンのもと、生涯のライフパートナーとして一緒に成長していく企業を目指しています。

今回は、代表取締役である佐々木氏に、コロナ禍前後の不動産業界に感じた変化や、不動産テックの活用法、今後の課題などについて伺いました。

コロナ禍における不動産賃貸の動向について

佐々木氏:株式会社アイデアル代表取締役の佐々木健太です。 弊社は不動産の賃貸・売買の仲介、賃貸管理、不動産の買取・再生・販売の事業を行っております。

SUMAVE:コロナ禍前後で反響、来店状況などに変化はありましたか?

佐々木氏:賃貸の動向についてですが、反響数、来店率ともに昨年と横ばいでした。昨年の3〜5月は、コロナウィルスの影響があって大きく来店数も下がりましたが、6月、7月に今まで止まっていたお客様が来店していただいたおかげで、通期の反響・来店数としては横ばいという形になりました。ITを駆使して非対面の接客、契約の重要性が求められている世の中だったの思うのですが、実際のお客様はそれほど求めていなかったと感じています。弊社コロナ禍の影響を考え、できるだけ少ない人員で対応をしようと7割ほど人員を待機させていましたが、対面接客を求めるお客様が多く、結局は人手が足りなくなるという状況でした。

SUMAVE:コロナ禍における在宅率の上昇で、お客様が求める部屋の条件に変化はありましたか?

佐々木氏:自宅の質を求めて、郊外の部屋を探す方が増えると考えていたのですが、仲介部門ではそのような傾向は見られませんでした。むしろ、住み替えを予定していた方が一旦それをストップすることが多いように感じました。

SUMAVE:コロナ禍前後で、業務フローの変化があれば教えていただけますか?

佐々木氏:今までは各店舗に、営業社員をサポートするために、営業マンのヘルプ兼、物件入力、アポイントの管理などをする社員を置いていたのですが、コロナ後はそれらの業務に対する3名の専属スタッフを一ヶ所へ集約し、営業推進部という部署を立ち上げ、仕事を完全に分業してよりきめ細やかなお客様対応ができるようになりました。

それにより、営業社員がお客様の接客や追客などの営業活動に集中できるように、結果的に接客の質は上がったと感じています。

不動産テック活用状況 顧客対応、業務効率化で使われているツールとは?

■仲介部門の場合


SUMAVE
:不動産テックの活用状況についてお伺いできますか?

佐々木氏弊社の仲介部門では、いえらぶCLOUDを使用し、物件のデータベースやコンバーターとして利用したり、反響メールの取り込みやサンキューメールの自動配信などに活用しております。

物件の入力に関しては、「入力速いもん」というサービスを使用しており、入力業務の効率化に取り組んでいます。導入後の検証はまだ行っていませんが、1ヶ月に20〜30時間程度の削減期待しています。

SUMAVE:集客の面で、Googleレビューや決済サービスなどは活用していますか?

佐々木氏:Googleレビューに関しては、ご契約頂いたお客様にレビューを書いていただくお願いをしております。また営業推進部が主体となってGoogleマイビジネスの最適化をMEO対策を図っております。決済サービスは導入があまり進んでおらず導入しているのはクレジットカード決済くらいです。

SUMAVE:お客様とLINEでのやり取りやZoomを利用したオンライン内見などは行っていますか?

佐々木氏:Zoom内見に関しては、希望があれば行なっていますが、現状はほとんど希望がないため、リアル対面での内見が多くなっています。

LINEの導入に関しては、現状8割以上のお客様とLINEでやり取りをしていて、営業社員の名刺の裏にQRコードを載せています。大抵のお客様が抵抗なくやり取りをしてくれているという状況です。また、「kintone」というアプリを自社で使いやすいように改善を加えながら、顧客台帳の管理を行っています。

SUMAVE:重説をする際は不動産テックを使っていますか?

佐々木氏:はい。現状で5割くらいはIT重説を行っています。従来の対面型と比べてスピード感、手間を考えた時にIT重説を選ぶお客様が増えています。ツールとしてはZoomやLINEのビデオ通話などを使っております。

■賃貸管理(PM)領域の場合


SUMAVE
:物件の管理や確認には、どのような不動産テックを使われていますか?

佐々木氏賃貸管理(PM)の領域では、物件の管理、確認には「ぶっかくん」を導入していて、基本的には電話で対応しています。また、内見予約や申込受付には「内見予約くん」「申込受付くん」というサービスを使用しており、人件費の削減、生産性向上のために導入し、1年半くらい経っています。

電話対応は誰でもできる仕事で、わざわざ人間がやる必要はないと考えています。ぶっかくんなどを導入することにより、人員は約1人分ほどの削減に成功しています。

SUMAVE:他にも不動テック導入に関する課題等はありますか?

佐々木氏:集客に関して、ポータルサイトからの流入だけに頼らないように、オウンドメディアの作成や、ブランディングを強化してクチコミ客やリピーターを増やしたいと考えています。

佐々木氏が考える、今後の不動産業界におけるIT・デジタル化に対する意見

SUMAVE:最後に、今後のIT化・デジタル化に対する意見を教えてください。

佐々木氏:賃貸業界は広告がメインになってくると思うので、情報を正確かつスマートに取引するために、IT化・デジタル化は必要不可欠だと思います。また、AIやRPAなどを活用することで、人の確保をしなくても仕事をこなせるようにして、対面するお客様のヒアリング等、人にしかできない仕事にエネルギーを注いでいくべきなのではないかと考えています。

不動産テックが導入できない理由として、スイッチングコストや費用面がどうしてもかかってしまうため、足踏みしている業者さんがかなり多くいます。テクノロジー関連の業者の方には、業界活性化のためにもコストダウンを検討していただければと思います。

SUMAVE:本日はお忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。

 

インタビュアー Rean Japan 高橋将人

■本記事の動画はREAN JAPAN YouTubeチャンネルにて公開中!

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