「コンビニやスーパーの2階に住みたい」Z世代の本音。令和時代の部屋さがし事情をマイナビが公開

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「コンビニやスーパーの2階に住みたい」Z世代の本音。令和時代の部屋さがし事情をマイナビが公開

はじめに

2019年9月5日に、「令和時代を生き抜く、不動産テック活用術」セミナーが開催されました。主催は、弁護士ドットコムとマイナビです。当日のイベントより、新入生・新社会人の部屋探し動向を調べた、マイナビのプレゼンを紹介します。繁忙期のこの時期に、昨年の取材内容からの”蔵出し”レポート記事です。

スピーカーは、マイナビ住まい情報事業部のコンテンツマーケティング部長・前田勉氏(画像上)です。当日の内容の一部を抜粋した、ハイライト記事として紹介します。

「賃料を払う人物が部屋も探す」傾向は強まる

前田:私たちのところで、若年層の情報収集をテーマにした座談会やアンケートを実施しました。その内容を皆さんにご紹介させていただきたいと思います。今回のアンケート結果は、2018年の新入生、新社会人を対象にしたアンケートです。新社会人は500名、新入生が300名程度となりました。男女比は、ほぼ、同じくらいの数です。

前田:最初のアンケートは、「どなたがお部屋探しをしましたか」です。このグラフをみるとわかりますが、男子学生の72.9%と、女子学生の74%がと答えました。自分と答えた男子学生は65%、女子学生は69.9%という結果です。自分ではなく、「親が部屋を探す」という新入生がもっと多い結果となりました。

前田:新社会人はどうかというと、自分で部屋探しをするという男性が71.1%、女性が81.2%です。これは、部屋を探したあとの最終決定者が誰なのか、という点が大きく関係していると思われます。毎月の賃料を支払う人が誰か、という問題です。自分で賃料を支払うことができる新社会人は、自分で部屋を探し、自分で決めるという傾向があります。親が賃料を支払うという新入生は、親が部屋を探し、親が最終決定する傾向が見られます。

4割が、不動産会社のコーポレートサイトをチェックする

前田:続きまして、「お部屋探しのさいに利用したサービスは何か」という質問です。結論から申し上げると、基本的に、PC版とスマホ版の両方のサイトを見るという結果になりました。しいていえば、よく見られる傾向にあるのは、スマホ版のサイトです。とくに、その傾向が強く表れたのは女性です。PC版サイトを閲覧する女性が40%いるのに対し、スマホ版のサイトを見ると回答した女性は72%にのぼります。かなり、スマホを中心とした検索行動です。アンケートとは別で、私たちが実施した座談会では、アプリが話題になりました。アプリの利用は、非常に多くなっている状況です。

前田:どうやってアプリを使うかといいますと、iPhoneを例に挙げて説明します。まず、iTunesで賃貸というビッグワードを検索します。ダウンロードするアプリの数は、検索結果の上から5つ、ないしは、10の賃貸系アプリです。自分のスマホにアプリを入れてから、使いやすいモノを残していきます。最終的には、2つ、3つのアプリを並行して部屋探しをするというものです。新入生や新社会人がスマホで部屋探しをするときは、アプリ版が非常に使われていました。ここで、もう1つ興味深かったのが、「不動産会社のサイトを見ます」という意見の多さです。彼らは、部屋を探すときはアプリ版のサービスを多用するが、インターネットで不動産会社のサイトを見るということも熱心にするという実態が浮かび上がりました。

前田:新入生・新社会人のどちらも、約4割が、「ポータルサイトではなく不動産会社のサイトを見ています」と回答しました。半数には届かないまでも、2人に1人は不動産会社のコーポレートサイトを見ていると説明して、差し支えない状況です。彼らは、「どこの不動産会社で部屋探しをするか」を判断する材料として、不動産会社のコーポレートサイトを閲覧(チェック)しています。この傾向は、手元にいつもスマホがあって、すぐに、なんでも調べることができるという世代、ならではの行動かもしれません。

部屋探しでもっとも利用するアプリはLINE

前田:アンケート結果に戻ります。次は、情報収集について。新入生・新社会人が、「どんな町に住もうかな」と思ったときは、自分の大学、自分の会社の近くを調べる人が多いです。つまり、町の情報をSNSで調べる傾向が色濃く表れました。たとえば、「部屋にどんな家具・家電を置こうかな」をSNSで探すのです。このとき、インスタ(Instagram)とTwitterをものすごく使います。大学の周辺、会社の近くなどの地域情報も、InstagramとTwitterで調べます。各町を検索して、どういった情報があるかをチェックする傾向が強いです。引っ越しをするときにも、InstagramとTwitterを役立てていました。

前田:「普段、使っているSNSを教えてください」と聞いたところ、ご覧のような結果となりました。もっとも使われているはLINEです。81.3%がLINEを使って情報収集しています。次いで、68.3%がTwitter、47%のInstagram、41.7%のFacebookという順です。この結果は、2019年6月に発表された、以下のアクティブユーザー数(国内)のランキングと比例します。

  • 1位:8,000万人/LINE
  • 2位:4,500万人/Twitter
  • 3位:3,300万人/Instagram
  • 4位:2,800万人/Facebook

前田:今後の見通しとして、2020年からスタートする5Gの影響が考えられます。通信速度が速くなることで、部屋探しにおいてもSNSで動画が見られるのではないかという予測です。5Gなら、2時間の映画をダウンロードするのに3秒しかかかりません。そう考えると、Tik Tok、Snapchatなどのアプリにも注目です。動画によるビジュアルコンテンツの活用には、まだまだ、可能性が秘められています。

Twitterでクチコミや本音を見つけ、Instagramで何を探す?

前田:SNSの利用については、面白い使いかたをしている事実もわかりました。とくに、InstagramとTwitterです。部屋探しでInstagramをどう使うかというと、町の雰囲気が伝わる写真、家具をおしゃれにレイアウトした室内写真などを検索します。”#(ハッシュタグ)”機能を使った、タグるですね。「あまり、ネガティブな情報がない」という理由から、

この町に自分が住んだら、このカフェに行きたいな

この町には、おいしそうなスウィーツの店がある

前田:そうした地域の情報を探します。写真コンテンツが豊富で、非常にポジティブな情報が集まりやすいというInstagramの特徴を生かし、「この町に住んだら、私はどんな生活ができるんだろう」という、ワクワクする写真を探す行為ですね。これに対して、Twitterではクチコミを見ます。その町のクチコミを探し、「みんなは、この町をどう思っているか」をさぐります。匿名性が高く、本音が投稿されやすいTwitterで、治安のよしあしを判断するための情報を検索するのです。“2ちゃんねる”までは、いきませんが、かなり、リアルな情報がのっているということから、その町の評価・評判を知る目的でTwitterが使われていました。Z世代ともいわれる、令和時代の新入生・新社会人は、私たちの“ググる”のような感覚で、とても自然に、検索のメインツールとしてInstagramやTwitterなどのSNSを使います。

37.9%が「翌日の返信だと遅い」

前田:物件を問い合わせたときの、最適な返信スピードについて聞くと、1位が36%を占めた“3時間後”でした。ここには、「問い合わせたら、すぐに返事がほしい」という心理が働いています。彼らのコミュニケーションの特徴の1つは、LINEでのチャットコミュニケーションや、すぐに、「いいね」という反応があることに慣れているという点です。それらと同じようなスピード感を”部屋を探すときのコミュニケーション”にも期待しています。ちなみに、「問い合わせたら、すぐに返事がほしい」の回答として2番目に多かった声は、”1時間後”で、32.2%という割合です。全体の68.2%が、”問い合わせから3時間以内の返信が最適”と考えている状況です。あわせて、こちらのデータもご覧ください。「どのくらいの返信スピードだと、遅いと感じますか」と聞いた回答結果です。

前田:1位は37.9%で”翌日”、2位は20.4%で”3時間後”です。20.4%は「遅い」とする他方で、36%は「最適」だと感じる返信スピードが、“3時間後”であるという興味深い結果となりました。ちなみに、新入生・新社会人は、LINEでのやりとりに一定数がネガティブな反応を示しながら、「LINEはブロックすればよいから」ということで、柔軟な使いかたをする傾向も。座談会をしたときは、「不動産会社の人と仲良くなると、よい物件を紹介してもらえるのでは」「個別にコミュニケーションをとってみたい」といった意見も見受けられました。不動産会社が警戒するほどには、LINEでのコミュニケーションを新入生・新社会人はネガティブにとらえていない印象です。

前田:もう1つ、座談会で面白かったのが、「1階に、スーパーやコンビニがあるマンションの2階に住みたい」という意見の多さでした。「買い物の手間を減らしたい」という、利便性を重視する声なのかと思いきや、違うんですね。「Wi-Fiが飛んでくるから」と。

1階にスーパーがある建物の2階だと、Wi-Fiが飛んでくるので、タダで使えるんですよ

前田:褒められた行動ではないし、モラルや法的な観点からするNG行為だと思います。ですが、そのネットワークが使える部屋に住みたいという声は少なくありませんでした。つまり、インターネット回線が入っている物件であるかどうかを重視する声です。とくに、彼らは、Wi-Fi環境を重要だと考える傾向が非常に色濃く表れました。

 

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