チャットアプリでお客様とつながる、賃貸オンラインアプリ『カリヨッカ』の試み

- カリヨッカは部屋探しで知りたい情報をキャラクターに気軽にチャットで聞ける
- 実際には空き物件でない魅力的な"おとり広告"の存在がカリヨッカが誕生背景
- アプリを通してユーザーが求めている情報が分かれば不動産会社の営業にも役立つ
昨今では、賃貸を探す時、多くの方が最初にインターネットを使って情報収集をしているのではないでしょうか。しかしインターネットで気になる物件を見つけたものの、そのページに「知りたい情報」が載っていない事も多いです。
興味を持ったお部屋の「知りたい情報」を不動産会社に聞こうとした時に「他にもおすすめしたい物件がございますので、ぜひ一度ご来店してお話しませんか?いつ頃ならご都合がよろしいでしょうか?」と案内され、実際にお店に行ってみたらそのお部屋がもう埋まってしまっていた。そんな体験をすると、「知りたい情報」を気軽に確認する事が億劫になってしまいます。
賃貸オンラインアプリ『カリヨッカ』はこれまでの悩みを解決してくれる、細かい相談も個別に対応したサービスです。それでは、カリヨッカの特徴をみていきましょう。
気を使わずに、本当に知りたい事がすぐ質問できる
カリヨッカでは、聞きたい事を「チャット」で簡単に質問できます。質問に答えてくれるのは犬や鳥、ロボットなどがモチーフになった5種類のキャラクター達です。選んだキャラクターとチャット形式でやりとりできるので、気軽に、楽しく質問できるのがカリヨッカの魅力です。
出典:https://www.kariyocca.co.jp/
例えば「楽器を弾きたいの。騒音問題になりそうな、ダメな楽器ってある?」「犬を飼える?」「同じ物件で他に空いている部屋ってある?」など短い文で質問できます。もちろん敬語を使う必要もありません。「犬OK?」のような質問でもキャラクター達がしっかり答えてくれます。キャラクター達がどんな風に話してくれるのか気になってついつい話しかけたくなる、フランクで楽しい返信も『カリヨッカ』の特徴です。
カリヨッカの誕生背景は"おとり広告"
カリヨッカが誕生した背景には、おとり広告の存在があります。おとり広告とは、実際には空いていない物件を文字通り「おとり」として紹介することを言います。おとり広告の排除・撲滅は不動産業界が持つ大きな課題ですが、とりあえず来店を促すために好条件のおとり広告が使われているのが実情です。そういったおとり広告を掲載せず、確かな情報だけを提供していることもカリヨッカの魅力です。
冒頭の話のように、実際にお店に行ってみたら物件が埋まっており、なおかつ他の物件をお店で紹介されてもピンとこなかったら部屋探しはふりだしに戻ってしまいます。お店に行く直前に本当に物件が埋まってしまった可能性もあります。ただ、おとり広告によって部屋探しの時間が膨らんでいってしまう可能性は大きいでしょう。仕事の合間や家族と過ごす休日など限られた時間の中で、部屋探しの時間を快適に過ごせるように、その思いからカリヨッカはスタートしています。
時間や労力の節約につながる
気軽に相談ができて「知りたい情報」を簡単に知れるカリヨッカですが、不動産業者にとっても嬉しいサービスとなっています。
ユーザーは「キャラクターだから聞いてみよう」と些細な質問をするかもしれませんが、カリヨッカ上での些細な質問は、これまでユーザーが不動産業者に質問しづらかった内容かもしれません。多くの質問を蓄積して分析し、ユーザーの傾向・特徴を掴めれば、本当に知りたいと思われている情報をホームページなどに掲載する事ができます。ユーザーのニーズに応える情報をオープンに提供できれば、不動産会社の営業マンは悩みが解決されたユーザーと接客でき、有意義な時間を過ごすことが可能になるでしょう。
より充実した情報の提供は、顧客にとっても不動産業者にとっても、時間や労力の節約につながるのではないでしょうか。