ハウスコムの物件提案新サービス「Serendipity Living Search」で予想外の発見という新たな顧客体験を実現

不動産業界初※1となるお部屋探しの新サービス
ハウスコム株式会社が2023年2月に、不動産業界初※1となる新サービスの提供を開始しました。
数問の質問に答えると顧客の嗜好パターンをAIが分析し、潜在的ニーズも推測して物件を提案するという、機械学習技術を活用したセレンディピティ型お部屋探し「Serendipity Living Search」というサービスです。
▶サービスサイトURL:https://www.housecom.jp/sls/
セレンディピティ(Serendipity)とは
予想外の発見。自身が希望する条件に応じて意識的な行動をとることに対して、その人の属性情報が考慮された幅広い提案を受けることで、これまで認識していなかった潜在的ニーズに近いものを偶然見つけ出せること。
ユーザーと属性が近い集団の嗜好パターンをAIが分析し、多種多様な物件の中から潜在的ニーズに合致する可能性のある候補を選別・提案します。
ユーザーが指定した条件を元に物件を検索するような、従来のお部屋探しの方法とはちがった体験ができるといいます。
「予想外の発見」をテーマに開発
既存のお部屋探しサービスは、ユーザーが自身で希望する条件を選択・指定して物件を検索する方法が主流です。しかしユーザーの中には、この物件検索を手間に感じたり、限定された条件下で探すため代わり映えのしない物件情報ばかりになってしまったりという課題を感じている人もいるのではないでしょうか。
ハウスコムは、お部屋探しサービスを提供する事業者として、「提供価値の差別化が難しい状況であること」、またこうした仕様においては「ユーザーが自ら気づけていない魅力的な物件の発見が困難である場合がある」と考えていました。
この課題を解決するべく、新たな賃貸向けお部屋探しサービスの開発に取り組み、この「Serendipity Living Search」のリリースに至りました。
Serendipity Living Searchは、SREホールディングス※2と共同で企画・開発されたサービスです。
ハウスコムがこれまで蓄積してきた顧客情報や購買データと、SREホールディングスが持つ先進的で実務有用性の高い機械学習モデルのテクノロジーを融合したものとなっています。
サービスの特徴とは
- 条件を細やかに指定する必要がないため手軽
- ユーザーがこれまで気づけなかった魅力的な物件の発見が可能
数問の簡単なアンケートにタップで回答すると、回答結果に基づいてAIがユーザーの潜在的ニーズも推測した上で物件候補を複数提示します。
画像提供:ハウスコム株式会社
本サービスは、ユーザーと属性が近い集団の嗜好パターンをAIが分析しています。
サービスURLを開き、年齢や年収、自宅最寄り駅などライフスタイルに関する質問に数問答えることで、その回答に基づいて特徴の異なる物件が10件前後表示される仕様となっています。※3
次に、最初に表示された物件の中から自分の好みに合う物件を1つ以上お気に入りに登録すると、その内容を考慮したユーザーの好みにより近いと思われる物件をAIが選別し、再び一覧に表示されます。
それにより、これまで意識していなかったエリア選択や、条件設定によって隠れていた理想的な物件との出会いを実現できるとしています。
リリース後の動き
リリースから2カ月が経過した現在、Serendipity Living Search経由のお問い合わせも増えてきており、まずはより使いやすく“セレンディピティな体験”に繋がるようにするため、UIのブラッシュアップが近日中に予定されています。
今後は広告運用等による流入拡大でAI学習を促進させながら、物件と街に紐づくデータを取り込み、AIが提案した物件の情報をより充実させ魅力的に見せるような工夫を検討中だそうです。
担当者コメント
■ハウスコム株式会社 サービス・イノベーション室 西山玲児氏
DXで劇的に変化する不動産業界において、お部屋探しの方法も日々変化を続けております。本サービスは先進的なデジタルを駆使した顧客との接点となり、顧客体験の向上に繋がると考えております。今後も両社で協力し、テクノロジーを活かした顧客体験の向上に繋がるお客様視点の仕組みを構築していきます。
■SREホールディングス株式会社 テクノロジーソリューション事業本部
シニアデータサイエンティスト 向後卓磨氏
不動産業界全体のDXを推進する両社が協力して、業界にとって先進的な顧客体験・技術の企画・開発を柔軟かつスピーディーに進めることができたと考えております。今後もSREHDが培った不動産領域における機械学習技術とシステム構築・運用ノウハウを以って同社を支援してまいります。
まとめ
実際に体験してみると、数問タップで回答するだけで物件が複数提案され、それまで自身では選択肢になかったエリアの物件も含まれており新鮮な発見がありそうと感じました。
ハウスコム×SREホールディングスの協業により、それぞれが持つ異なるデータと知見から、今後も新しいユーザー体験が想像されていくことが期待されます。
サービス概要
- サービス名:Serendipity Living Search
- 費用:無料
- サービス対応エリア:東京/神奈川/千葉/埼玉
- サービスサイトURL:https://www.housecom.jp/sls/
※1 ハウスコム、SREHD調べ、2023年1月調査時点
※2 SREホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長 兼 CEO:西山和良、以下SREHD)
リアルビジネスである不動産/金融/IT事業を手掛けることで顧客ニーズや実業の改善余地を自ら把握し、DXの効果検証・磨き込みまで内製対応することで実務有用性を高めたDXソリューション・ツールを、不動産/金融業界をはじめIT/ヘルスケア領域など様々な業界に提供。さまざまな企業/業界における業務支援や課題解決に取り組んでいる。
※3 本サービス提供開始時点の仕様であり、今後変更の可能性があります。