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目次
セールアンドリースバックとは何か
セールアンドリースバックとは、所有している不動産を第三者に売却すると同時に、その不動産について賃貸借契約を結び、売却後も同じ物件を使い続ける資金調達手法です。不動産を現金化しながら、事業拠点や住環境を維持できる点が大きな特徴です。
一般的な不動産売却では、所有権の移転とともに物件を明け渡す必要があります。一方、セールアンドリースバックでは、売却と賃貸借契約が一体となるため、引っ越しや事業拠点の移転を伴いません。資金調達と事業継続を同時に成立させたい場面で選択されやすい理由がここにあります。
不動産を売却しても使い続けられる仕組み
この仕組みの中核は「売買契約」と「賃貸借契約」を同時に締結する点にあります。売主は不動産を売却して売却代金を受け取り、同時に借主として賃料を支払う立場に変わります。
所有権は買主に移転しますが、利用権は賃貸借契約によって確保されます。そのため、オフィスや工場、店舗、自宅といった不動産を、日常の業務や生活に支障をきたすことなく使い続けることが可能です。外部から見れば利用状況は変わらないため、資金調達の事実が周囲に伝わりにくい点も特徴の一つです。
通常の不動産売却との根本的な違い
通常の不動産売却は、資産を現金化する代わりに利用権を完全に手放します。売却価格の最大化を重視する取引であり、売却後の利用は前提に含まれません。
一方、セールアンドリースバックは、売却後の継続利用を前提とした取引です。そのため、売却価格は市場価格よりも低くなる傾向がありますが、代わりに移転コストや事業中断リスクを回避できます。単純な「高く売る」取引ではなく、「資金調達と利用継続のバランス」を重視する点が根本的な違いです。
法人と個人のどちらでも活用される背景
セールアンドリースバックは、法人・個人を問わず利用されています。法人の場合は、自社ビルや工場、倉庫などを売却して事業資金や成長投資の原資を確保し、同時に固定資産の保有リスクを軽減する目的で使われることが多いです。財務面では、資産の圧縮やキャッシュフロー改善を意識した戦略的な活用が目立ちます。
個人の場合は、自宅を売却して老後資金や生活資金を確保しながら、住み慣れた環境を維持したいというニーズが背景にあります。ローン残債の整理や、将来の資金不安への備えとして検討されるケースも少なくありません。
このように、セールアンドリースバックは単なる不動産売却ではなく、資金調達と利用継続を両立させるための選択肢として、多様な立場の利用者に支持されています。

売却して終わりではなく、使い続ける前提で資金を生み出すのがセールアンドリースバックの本質です。価格だけを見ると不利に感じるかもしれませんが、移転リスクや事業停止を避けられる点まで含めて判断すると、価値の見え方が変わります。資金が必要な理由と不動産の役割を整理しながら検討することが大切です。
セールアンドリースバックで資金調達が注目される理由
不動産を保有しながら資金調達を検討する場面で、セールアンドリースバックが注目される最大の理由は、従来の「借入」や「単純売却」とは異なる性質を持つ点にあります。単なる資金確保にとどまらず、事業継続や経営の柔軟性まで含めて再設計できる手法として評価が高まっています。
借入に依存せずにまとまった資金を確保できる
金融機関からの融資は、審査や担保評価、返済計画の制約が避けられません。特に業績が一時的に悪化している場合や、既存借入が多い場合には、希望額の資金調達が難しくなるケースもあります。
セールアンドリースバックは不動産を売却する取引であるため、借入ではありません。負債を増やさずに現金を確保できる点が、資金繰りに悩む企業や個人にとって大きな魅力となっています。売却代金として一括で資金が入るため、短期間でまとまった資金を手にできる点も評価されています。
資金使途に制限がなく経営判断の自由度が高い
融資による資金調達では、運転資金や設備投資など用途を限定されることが一般的です。一方、セールアンドリースバックで得た資金は、原則として使途に制限がありません。
この柔軟性により、以下のような幅広い目的に対応できます。
- 事業拡大や新規事業への投資
- 既存借入金の返済による財務改善
- 一時的な資金ショートの解消
- 個人の場合は生活資金や老後資金の確保
資金の使い道を経営判断で自由に決められる点は、環境変化の激しい時代において重要な要素となっています。
不動産を手放しても事業や生活を止めずに済む
通常の不動産売却では、売却後に退去や移転が前提となります。事業用不動産であれば、拠点移転に伴うコストや業務への影響が避けられません。
セールアンドリースバックでは、売却後も賃貸借契約を結ぶことで同じ不動産を使い続けられます。事業拠点や住環境を変えずに資金化できるため、従業員や取引先、家族への影響を最小限に抑えられます。この「見た目が変わらない資金調達」である点も、多くの利用者に選ばれている理由です。
キャッシュフロー改善と財務体質の見直しにつながる
不動産を所有していると、固定資産税や都市計画税、修繕費、保険料などの維持コストが継続的に発生します。セールアンドリースバックにより所有から賃貸へ切り替えることで、これらのコスト構造を見直すことが可能です。
特に法人の場合、不動産を売却してオフバランス化することで、貸借対照表がスリムになり、財務指標の改善につながるケースもあります。売却資金を借入返済に充てれば、金利負担の軽減やキャッシュフローの安定化も期待できます。
経済環境や働き方の変化に対応しやすい
近年は、景気変動や金利動向の不透明さに加え、リモートワークの普及などにより、不動産の位置づけそのものを見直す企業が増えています。必ずしも「所有」にこだわらず、必要な期間だけ「利用」するという考え方が広がっています。
セールアンドリースバックは、不動産を経営資源として柔軟に再配置する手段の一つです。将来的な移転や再編を見据えた一時的な資金調達としても活用できるため、中長期の戦略を描きやすい点が評価されています。

不動産を売却して終わりではなく、使い続けながら資金を生み出せるのがセールアンドリースバックの本質です。借入に頼らず、資金使途も縛られず、事業や生活を止めない。この三つが重なるからこそ、多くの場面で注目されていると考えてください。ただし賃料負担や契約条件の確認は欠かせません。目的と期間を明確にしたうえで検討することが大切です。
セールアンドリースバックの基本的な流れ
セールアンドリースバックは、不動産を売却して資金を確保しながら、同じ不動産を継続利用できる点が特徴です。そのため、通常の不動産売却と似ている部分と、同時に進める必要がある独自の工程が存在します。全体の流れを正しく理解しておくことで、資金調達後のトラブルや想定外の負担を防ぎやすくなります。
査定依頼と事前条件の整理
最初に行うのは、不動産会社やリースバック事業者への査定依頼です。この段階では単に売却価格だけを見るのではなく、売却後にどの条件で使い続けられるかを同時に確認する必要があります。
確認すべきポイントは、売却価格の水準、想定される賃料、契約期間、更新条件、将来的な買い戻しの可否などです。不動産を資金化する目的が短期の資金繰り改善なのか、中長期の財務戦略なのかによって、重視すべき条件は変わります。ここで条件整理を曖昧にすると、売却後の賃料負担が想定以上に重くなる可能性があります。
売買条件の確定と契約内容の調整
査定結果を踏まえて、売却価格と賃貸条件のバランスを調整します。セールアンドリースバックでは、売却価格と賃料が連動して考えられるケースが多く、どちらか一方だけを優先すると長期的な負担が増えやすくなります。
この段階では、以下のような契約条件を具体化します。
- 売却価格と決済時期
- 賃料の金額と支払い方法
- 契約期間と更新の有無
- 修繕や改修時の負担区分
条件が固まった後、売買契約と賃貸借契約の内容を同時に詰めていくのが一般的です。
売買契約と賃貸借契約の同時締結
セールアンドリースバックの大きな特徴は、売買契約と賃貸借契約を同時に締結する点です。これにより、所有権は買主に移転する一方で、売主は借主として継続利用できる状態が確保されます。
通常の不動産売却のように退去や引き渡し準備を進める必要がなく、事業拠点や居住環境を維持したまま手続きを進められる点は大きな利点です。ただし、賃貸借契約の種類が普通借家か定期借家かによって、将来の継続性が大きく変わるため、契約内容の確認は欠かせません。
決済と所有権移転
契約締結後、決済日に売却代金が支払われ、所有権が買主へ移転します。ここでまとまった資金が手元に入り、資金調達の目的は達成されます。
一方で、この時点から固定資産税や大規模修繕の負担は原則として所有者側に移ります。売主だった側は、毎月の賃料支払いを行いながら、不動産を利用し続ける立場へと変わります。会計処理やキャッシュフローの構造が大きく変わるタイミングでもあるため、事前に資金計画を立てておくことが重要です。
売却後の継続利用と賃料支払い
売却後は、賃貸借契約に基づいて不動産を使用し続けます。事業用不動産の場合、従業員や取引先に与える影響を最小限に抑えながら、資金を事業成長や負債整理に活用できる点が特徴です。
ただし、毎月の賃料は長期的に見ると大きな支出になります。賃料水準が事業の収益構造に合っているか、契約更新時に条件が変更される可能性があるかなど、継続利用を前提とした視点での確認が欠かせません。

セールアンドリースバックの流れは、売却で終わりではなく、その後の利用まで含めて一つの設計です。査定段階で条件を整理し、売却価格と賃料のバランスを見極めることが、資金調達と事業継続を両立させる最大のポイントになります。短期の資金確保だけでなく、数年先のキャッシュフローまで想像しながら判断することが大切です。
セールアンドリースバックのメリット
セールアンドリースバックの最大の特徴は、不動産を売却して資金を確保しながら、これまでと同じ場所を使い続けられる点にあります。資金調達と事業継続を同時に成立させたい不動産保有者にとって、他の手段にはない実務的なメリットが多く存在します。
事業拠点や住環境を変えずに資金化できる
通常の不動産売却では、売却後に退去や移転が前提となり、事業や生活に大きな影響が生じます。セールアンドリースバックでは、売却と同時に賃貸借契約を結ぶため、オフィス・工場・店舗・自宅などをそのまま使い続けることが可能です。
移転に伴う業務停止、顧客離れ、従業員の通勤負担、設備移設費用といった間接コストを回避できる点は、単なる「資金調達手段」を超えた価値といえます。特に、立地が事業価値に直結する業種では、環境を変えずに資金を確保できる点が大きな強みになります。
借入に頼らず、使途制限のない資金を確保できる
金融機関からの融資では、審査や担保評価に時間がかかり、資金使途が制限されるケースも少なくありません。一方、セールアンドリースバックは「売却」による資金調達のため、原則として資金の使い道に制限がありません。
設備投資、運転資金、借入金返済、新規事業、個人であれば老後資金や生活資金など、状況に応じて柔軟に活用できます。借入枠を圧迫せず、信用情報への影響も抑えやすい点は、今後の資金戦略を考えるうえでも重要なポイントです。
固定資産税や維持管理コストを削減できる
不動産を所有している限り、固定資産税や都市計画税、修繕費、保険料、管理委託費などのコストが継続的に発生します。セールアンドリースバックにより所有権を手放すことで、これらのコスト負担から解放されます。
毎月の賃料は発生しますが、突発的な大規模修繕や老朽化対応のリスクを負わなくて済むため、長期的なキャッシュフローの見通しが立てやすくなります。管理業務が軽減され、本業や戦略的な業務に集中できる点も実務上のメリットです。
オフバランス化による財務体質の改善が期待できる
法人がセールアンドリースバックを活用する場合、不動産を貸借対照表から切り離すことで、資産・負債構成をスリム化できる可能性があります。いわゆるオフバランス化により、自己資本比率やROAなどの財務指標が改善し、対外的な評価や経営判断の自由度が高まるケースもあります。
売却によって得た資金を借入金返済に充てれば、利息負担の軽減や財務リスクの低減にもつながります。単なる現金確保にとどまらず、財務戦略の一環として活用できる点は、他の資金調達手段にはない特徴です。
周囲に知られにくく、事業継続性を保ちやすい
セールアンドリースバックは、外見上は従来と変わらず物件を使用し続けるため、取引先や従業員、近隣から資金調達の事実が察知されにくい傾向があります。資金繰りの事情を外部に知られずに対応したい場合にも、心理的・実務的な負担が小さくなります。
事業継続性を重視しながら、裏側で資金調達と財務整理を進められる点は、経営の安定を優先したい局面で特に評価されやすいメリットです。

セールアンドリースバックのメリットは、単にお金を手に入れることではありません。場所・事業・生活を守りながら、資金繰りと財務を同時に整えられる点が本質です。借入だけに頼らない選択肢として、自分の状況にどう当てはまるかを具体的に考えてみてください
セールアンドリースバックのデメリットと注意点
セールアンドリースバックは、不動産を活用してまとまった資金を確保できる有効な手段ですが、仕組みを正しく理解せずに進めると、想定外の負担や後悔につながる可能性があります。ここでは、実際に検討する際に必ず押さえておくべきデメリットと注意点を整理します。
売却価格が市場相場より低くなりやすい点
セールアンドリースバックでは、売却後も同じ不動産を使い続けられるという特性上、通常の不動産売却と比べて売却価格が低めに設定される傾向があります。
これは、買主側が長期間にわたって賃貸運用することを前提に利回りを確保する必要があるためです。その結果、
「今すぐ現金化できるが、資産価値を最大化する売却ではない」
という性質を持ちます。
短期的な資金確保を優先するのか、資産売却益を最大化したいのかによって、適否は大きく変わります。移転費用や事業停止リスクを含めたトータルの収支で判断する視点が欠かせません。
毎月の賃料負担が継続的に発生する点
売却後は不動産の所有者ではなくなるため、賃貸借契約に基づく賃料の支払いが毎月発生します。
固定資産税や修繕計画の負担はなくなる一方で、
- 賃料が長期間にわたりキャッシュフローを圧迫する
- 業績が悪化しても賃料は原則支払い続ける必要がある
といったリスクがあります。
特に、リース期間が長期になるほど、支払総額が売却代金を上回るケースも想定されます。資金調達直後の状況だけでなく、数年後の収益見通しを踏まえた検討が重要です。
改修や設備変更の自由度が下がるリスク
不動産を売却すると所有権は買主に移転するため、建物の改修や設備の大幅な変更には制限が生じます。
自社所有であれば自由に行えていた以下のような対応も、原則として貸主の承諾が必要になります。
- 大規模な内装工事やレイアウト変更
- 設備更新や用途変更
- 建て替えや構造に関わる改修
また、改修費用は借主側が負担するケースが多いため、将来的な修繕リスクや保険の適用範囲について、契約前に確認しておくことが欠かせません。
長期間利用すると不利になる可能性がある点
セールアンドリースバックは、一時的な資金調達手段としては有効ですが、長期間利用し続けると不利になる場合があります。
- 売却価格は低め
- 賃料は相場より割高になりやすい
- 不動産価値の上昇メリットを享受できない
といった特徴があるため、長期的に見ると「借り続けるほどコストが膨らむ」構造になりやすいのです。
将来的な買い戻しの可能性がある場合は、買戻条件や価格設定、期間制限の有無まで含めて確認しておく必要があります。
契約内容によっては事業継続リスクが生じる点
賃貸借契約の内容によっては、事業や生活の継続性に影響が出る可能性があります。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 普通借家契約か定期借家契約か
- 契約期間と更新条件
- 賃料改定の有無とタイミング
- 中途解約や退去条件
定期借家契約の場合、契約満了時に更新できず、退去を求められるリスクもあります。事業拠点や居住環境として長く使い続けたい場合は、契約形態の確認が極めて重要です。
複数業者を比較せずに進める危険性
セールアンドリースバックは、業者によって提示条件の差が非常に大きい取引です。
- 買取価格
- 賃料水準
- 契約期間
- 買戻条件
- 手数料や諸費用
これらは業者ごとに大きく異なります。1社のみの提案で判断すると、不利な条件を受け入れてしまうリスクが高まります。
必ず複数社の条件を比較し、相場感を把握したうえで、自身の資金計画に合った条件かを見極めることが重要です。

セールアンドリースバックはとても便利な仕組みですが、万能な資金調達方法ではありません。売却価格、賃料、契約期間、この3点を冷静に見て、短期と中長期の両方で損得を考えることが大切です。メリットだけでなく、続けた場合の負担までイメージできれば、後悔のない判断につながりますよ
他の資金調達手段との違い
セールアンドリースバックは、他の資金調達手段とは根本的に異なる特徴を持っています。これにより、企業や個人のニーズに応じて最適な選択肢となり得る場合があります。ここでは、セールアンドリースバックと他の代表的な資金調達手段との違いを詳しく比較し、その特徴を整理します。
金融機関からの融資との違い
金融機関からの融資は、資金調達の代表的な手段の一つです。しかし、融資の場合は審査が厳しく、返済義務が発生するため、返済計画や借り入れ額に応じた返済負担が続きます。また、融資によって調達した資金は、用途に制限がある場合が多いです。例えば、設備投資や事業運営資金として利用することは可能ですが、自由に使用できる資金ではありません。
一方、セールアンドリースバックでは、不動産を売却して資金を調達するため、金融機関からの借入とは異なり返済義務はありません。調達した資金は自由に使用でき、事業運営や投資など、用途に制限がない点が大きな利点です。また、売却した不動産をそのまま使用し続けることができるため、事業の移転などの負担を避けることができます。
不動産担保ローンとの違い
不動産担保ローンは、所有する不動産を担保にして資金を調達する方法です。この方法では、担保として提供する不動産に対して融資を受けることができますが、融資が返済されない場合には担保として提供した不動産が差し押さえられるリスクがあります。
セールアンドリースバックとの大きな違いは、セールアンドリースバックでは不動産を売却して現金化し、その後も賃料を支払いながら不動産を利用し続けることができる点です。つまり、セールアンドリースバックは不動産を売却して所有権を移転し、返済義務や担保のリスクが発生しないため、より安定した資金調達方法と言えます。
リバースモーゲージとの違い
リバースモーゲージは、主に高齢者が利用する不動産担保を活用した融資方式です。リバースモーゲージでは、年齢が高い方が所有する不動産を担保にして融資を受け、亡くなった後に売却して融資額を返済する仕組みです。このため、基本的には生活資金や老後の資金調達に利用されます。
リバースモーゲージとの違いは、セールアンドリースバックでは、不動産を売却した後も使用し続けることができる点です。また、リバースモーゲージは主に高齢者をターゲットにしており、融資額が限られる場合もありますが、セールアンドリースバックでは資産の売却額に応じて、比較的大きな資金を調達できる可能性があります。
まとめ
セールアンドリースバックは、金融機関からの融資や不動産担保ローン、リバースモーゲージとは異なる特徴を持っており、特に資金使途に制限がなく、事業や生活環境を変えることなく不動産を資産として活用し続けることができる点が大きなメリットです。資産を現金化しつつ、必要なスペースを引き続き利用できるため、企業や個人にとって非常に有効な資金調達手段となります。

セールアンドリースバックは、他の資金調達手段とは異なり、資金使途に制限がなく、事業や生活環境を変えることなく不動産を利用し続けられるのが大きな特徴です。融資や担保ローンと比較して、安定した資金調達を実現できるため、柔軟さを求める方には非常に適した方法と言えるでしょう
セールアンドリースバックが向いているケース
セールアンドリースバックは、不動産を売却してその後も使用を続けることができる仕組みです。資産を現金化し、事業運営をスムーズに行いたいと考える企業や個人にとって非常に有効な資金調達手段となりますが、どのようなケースで活用するのが最適かを考えることが重要です。以下のような状況で特にセールアンドリースバックは効果的です。
1. 不動産を保有しているが手元資金が不足している場合
不動産を所有しているが、急な資金需要や事業拡大のために現金が必要な場合、セールアンドリースバックは迅速な資金調達手段として非常に有効です。売却後も物件を使用し続けることができるため、事業や生活環境に大きな影響を与えずに資金繰りを改善できます。特に、企業のキャッシュフローに問題が生じたときに、この手法を利用することで資金を調達し、経営の安定を図ることができます。
2. 事業や生活環境を変えずに資金を確保したい場合
事業の拠点や住居を変えずに資金を得たいというニーズに応えるのがセールアンドリースバックです。事務所や自宅を売却した場合、通常であれば新しい拠点を探して移転する必要がありますが、セールアンドリースバックでは物件をそのまま使い続けることができます。これにより、従業員や家族への負担を最小限に抑えつつ、資産を現金化できるメリットがあります。
3. 短中期的な資金ニーズが明確な場合
長期間の借入れや不動産売却による資金調達を避け、短期的にまとまった資金が必要な場合にもセールアンドリースバックは適しています。セールアンドリースバックは、柔軟な資金使途が可能であり、事業投資や設備の購入、運転資金の調達に自由に使えるため、資金調達手段として短期的なニーズに応じた最適な解決策となります。
まとめ
セールアンドリースバックは、資金調達を急いでいるが事業や生活環境に大きな変更を加えたくない場合に非常に効果的な手法です。不動産を売却して現金化し、なおかつ物件を使い続けることができるため、事業運営に大きな影響を与えることなく資金を調達できます。資金ニーズの種類や期限、物件の重要性をしっかりと考慮し、最適なタイミングで利用することが鍵です。

セールアンドリースバックを検討する際は、資金の使い道や事業環境を慎重に見極めてください。これにより、最適な選択ができるはずです。
失敗しないための判断ポイント
セールアンドリースバックを利用する際には、いくつかの重要な判断ポイントを押さえておく必要があります。資金調達の手段としては非常に有効ですが、契約内容を慎重に確認し、事前にリスクを把握することが不可欠です。以下のポイントをしっかりと確認し、失敗を防ぎましょう。
賃料と売却価格のバランス確認
セールアンドリースバックの最も重要な点は、売却後に支払う賃料が適正であるかどうかです。売却価格が相場よりも低くなりがちなことを考慮し、賃料が高すぎる場合、資金調達後のキャッシュフローが圧迫されることになります。賃料が将来的に負担にならないように、長期的な視点で売却価格と賃料のバランスを確認しましょう。
契約期間と更新条件のチェック
契約期間とその更新条件は非常に重要な要素です。特に長期間の契約が結ばれる場合、その後の更新条件が自社にとって有利であるかどうかを確認することが大切です。例えば、賃料が市場の変動に連動して調整されるのか、それとも固定されるのか、更新時に不利な条件を強いられないかどうかをきちんと理解しておく必要があります。
複数業者比較と専門家への相談の重要性
セールアンドリースバックを提供する業者は多数存在しますが、その条件は各業者によって異なります。複数の業者から提案を受け、それぞれの買取価格や賃料、契約内容を比較することが重要です。また、複雑な契約内容や税務上の問題に関しては、専門家に相談することも一つの手です。特に税理士や不動産の専門家にアドバイスを求めることで、より有利な条件で契約を結べる可能性が高まります。

これらの判断ポイントをしっかりと押さえて、失敗しないように準備をしましょう。
| 順位 | 商品名 | 会社名 | ポイント | 本社所在地(都道府県) | 上場 | 対応エリア | 実績 | 査定スピード | 資金化までの日数 | 再購入できない期間 | 通常の賃貸借契約 | 契約期間 | 住み続ける期間 | 資金使途 | 査定・審査手数料 | 事務手数料 | 査定額 | 設定賃料(リース料) | 年齢 | 保証人 | 利用条件 | 審査可能物件 | 審査不可物件 | 売却後の選択肢 | その他サービス・独自特典 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | セゾンファンデックス/リースバック | 株式会社セゾンファンデックス | セゾングループの信頼性。事務手数料等の初期費用が比較的安価 | 東京都 | 非上場※セゾングループ | 全国 | - | 最短即日 | 最短2週間 | - | - | 3年 | - | 自由 | 0円 | - | - | - | 20歳以上 | 原則不要 | 安定した収入 不動産名義人全員の同意 売却価格が住宅ローン残債を上回る | 個人:所有物件(戸建て、マンション) 法人・個人事業主の場合:所有物件(オフィスビル、事務所、社員寮、自宅、作業場、工場、店舗など) | - | 継続 退去 再購入 | 選べる付加価値サービス ・セコムのホームセキュリティ ・HOME ALSOK みまもりサポート ・くらしのセゾン ハウスクリーニング ・ホームネットのハローライト | 公式サイト |
| 2位 | 一建設/リースバックプラス | 一建設株式会社 | 「標準」と「優遇」プランあり。最大1年間の賃料無料など特典が充実 | 東京都 | 非上場※東証一部上場飯田グループホールディングスの子会社 | 全国 | 分譲住宅販売戸数日本一の飯田グループホールディングス | 1日~3日 | 最短2週間 | - | ○ | 1年~5年 | 普通賃貸借契約は、延長自由。定期借家契約は、延長不可1年~5年 | 自由 | 0円 | - | - | ※定期借家契約の場合は、1年目家賃無料 | 20歳以上 | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | どのような物件も取り扱い可能 | - | ○普通賃貸借契約 継続 退去 買戻し(再購入) ○定期借家契約 退去 買戻し(再購入) | ○定期借家契約 最大1年間家賃無料 売却益の一部キャッシュバック (オプション:はじめの住み替え) 引っ越し費用無料 査定価格アップ ○普通賃貸借契約 住めば住むほど再購入価格が下がる ○共通 3年目以降、新築戸建てに住み替え可能 不要資金預入制度 売却益還元制度 はじめごあいさつコール(65歳以上) ファストドクター 24時間ホームセキュリティ 会員様限定優待サービス 駆けつけサービス 暮らし相談サービス お手伝いサービス | 公式サイト |
| 3位 | SBIスマイル/ずっと住まいる | SBIスマイル株式会社 | SBIグループの資金力。資金使途が自由で引越し費用も不要 | 東京都 | 非上場※SBIグループ | 全国 | - | 仮査定は最短即日/正式査定は、2営業日~3営業日 | 2週間~1カ月前後 | - | ○ | 契約期間をお客様と協議し決定 | - | 自由 | 0円 | 0円 | - | - | - | - | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | - | - | 継続 退去 買戻し(再購入) | 引越しお祝い金制度 | 公式サイト |
| 4位 | あなぶきのリースバック | 穴吹興産株式会社 | 西日本に強いあなぶきグループ。マンション管理の知見を活かした対応 | 香川県 | 東証スタンダード上場 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都・香川・高知・徳島・愛媛・広島・岡山・福岡 | 全国供給戸数ランキング8位(2021年6月30日現在) | 最短1日での回答 | 最短1週間 | - | ○普通賃貸借契約(更新可) | 相談により対応可能 | 普通賃貸借契約は、延長自由 | 自由 | 0円 | 0円 | 相場の成約相場価格の70%前後。※立地や築年数によって変動 | - | 20歳以上 | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | 専有面積40㎡以上 築年数10年以上 RC造、もしくはSRC造 | 戸建て | 継続 退去 買戻し(再購入) | 70歳以上の方 ・セコムのホームセキュリティ | 公式サイト |
| 5位 | ミライエ/リースバック | 株式会社ミライエ | 任意売却や競売回避の専門企業。他社で断られた案件も柔軟に審査 | 東京都 | 非上場 | 北海道・東北・関東・中部 | - | 最短即日~1週間 | 1カ月以内 | - | ○ | - | - | 自由 | 0円 | - | - | - | - | - | - | どのような物件も取り扱い可能 | - | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |
| 6位 | インテリックス/あんばい | 株式会社インテリックス | リノベーション大手。2年間の定期借家契約が基本(再契約相談可) | 東京都 | 東証一部上場 | 全国 | 累計20,000戸以上のリノベーション住宅 施工・販売実績 | 査定依頼から1週間~10日 | 半月~1カ月前後 | 契約開始より2年間 | - | 2年 | 2年間、延長自由 | 自由 | 0円 | - | - | 周辺の家賃相場、お客様の支払可能額を考慮して設定 | 20歳以上 | 不要 | 安定した収入 不動産名義人全員の同意 売却価格が住宅ローン残債を上回る | 事業用地 マンション・戸建・土地・ビル・店舗等どのような物件も取り扱い可能 | 借地上の建物 住宅ローンの残債がご所有の不動産の査定額より大きい方 弊社でのお取扱が難しい地域の場合 | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |
| 7位 | 伊藤忠の住宅リースバック | 伊藤忠ハウジング株式会社 | 伊藤忠商事グループの総合力。都心部のマンション・戸建てに強み | 東京都 | - | 全国 | - | - | - | - | - | - | - | 自由 | - | - | - | - | - | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | どのような物件も取り扱い可能 | - | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |
| 8位 | 明和地所のリースバック | 明和地所株式会社 | マンションデベロッパー系。最短即日の現金化や買戻し特約など柔軟 | 東京都 | 東証一部上場 | 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)と札幌市内 | - | 1日~3日 | 最短2週間 | - | - | 2年 | 2年ごとの延長自由 | 自由 | 0円 | - | - | - | 20歳以上 | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | 居住用マンションのみ | 戸建て | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |
| 9位 | スター・マイカのマンションリースバック | スター・マイカ株式会社 | リノベマンション大手。マンションに特化しており高値売却に期待 | 東京都 | 非上場※東証一部上場企業スター・マイカ・ホールディングスの子会社 | 関東エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉)、関西エリア(大阪、京都、兵庫)、札幌、仙台、名古屋、福岡等の地方政令都市 | 中古マンション買取累計11,000件以上 | - | 最短1週間 | - | - | 2年 | 契約期間は応相談 | 自由 | 0円 | - | - | - | 20歳以上 | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | ファミリータイプ(30㎡~)の分譲マンションのみ | 戸建て | 継続 退去 買戻し(再購入) | 70歳以上の単身者の方 HOME ALSOK みまもりサポート | 公式サイト |
| 10位 | センチュリー21/リースバック「売っても住めるんだワン!!」 | 株式会社センチュリー21・ジャパン | 国内最大級の店舗ネットワーク。地域密着型で全国どこでも相談可能 | 東京都 | ジャスダック上場 | 全国 | - | - | 半月~1カ月前後 | - | - | 2年 | 2年間、延長自由 | 自由 | 0円 | - | 近隣の売買事例等を参考に設定 | 近隣の家賃相場を参考に設定 | 20歳以上 | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | どのような物件も取り扱い可能 | 借地上の建物(所有者と調整の上利用できるケースもある) 住宅ローンの残債がご所有の不動産の査定額より大きい方 弊社で経験のない地域 | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |
| 11位 | 長谷工のリースバック | 株式会社長谷工リアルエステート | マンション施工大手の長谷工グループ。直接買取で仲介手数料が不要 | 東京都 | 非上場※東証一部上場企業谷工コーポレーションの子会社 | 首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)※取扱いできない地域あり | グループ会社がマンション建設No.1 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | 年齢制限なし | 不要 | 売却価格が住宅ローン残債を上回る | どのような物件も取り扱い可能 | 借地上に建てられた不動産 | 継続 退去 買戻し(再購入) | - | 公式サイト |


