【対談/後編】AirbnbとAmazonによるブレスト企画!    

【対談/後編】AirbnbとAmazonによるブレスト企画!

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【対談/後編】AirbnbとAmazonによるブレスト企画!

はじめに

民泊最大手のAirbnbと、ECサイト最大手のAmazonが同じテーブルにつき、民泊のさらなる発展を模索する企画の後編です。

前編では、「民泊が抱える課題」「民泊領域で活躍しそうな『Echo Spot』」「Alexaについて」などをお届けしました。後編では、Airbnbが取り組む、「シェアを前提とした戸建」を紹介し、ブレインストーミングを総括します。以下、敬称省略。

※前編をまだお読みでないかたは、コチラ→【対談/前編】AirbnbとAmazonによるブレスト企画!から読むことをオススメします。

 

目次

 

Airbnbによる「シェアを前提とした戸建」とは

長田:住宅、不動産領域のアライアンスだと、シェアを前提とした戸建の建築を進めています。2018年6月に公表した、オレンジ・アンド・パートナーズ社と、オープンハウス社と、Airbnbによる3社の取り組みです。

このとき、住宅にあらかじめ、『Echo Spot』などのIoT家電、スマートデバイスを導入しておく、というのもアリなのかもしれません。オープンハウス社は先立って、そうしたスマートハウスを試験的に実施されていますから、ノウハウもお持ちでしょうし。


柳田:3社による取り組みは、「シェアを前提とした戸建」ということなので、ホストが住む家をゲストとシェアする、というホームステイのような体験ですよね。となると、オープンハウス社は3階建てをやっていますから、たとえば、「1階がゲストの寝室」「2階が共用リビング」「3階がホストの寝室」というような構成もできますね。

SUMAVE:そのプロジェクトに、オレンジ・アンド・パートナーズ社は、どのようにかかわるのでしょうか。


長田:くまモンの生みの親である、小山薫堂さんが大きなコンセプト、デザインのところを作ってくださっています。オープンハウス社がプロジェクトで主導となるのは、コンセプトやデザインを家として具現化させる部分です。計画では、2018年内に1棟を完成させ、そこからはシリーズ化を考えています。

ちなみに、Alexaの多言語対応は、どのような現状でしょうか。日本のホスト宅にある『Echo Spot』へ向かって、海外ゲストが母国語で話しかけたとき、Alexaがスムーズに対応してくれると理想的なのですが。

柳田:オススメなのは『Echo Spot』を1か所に2台置き、それぞれの言語設定を別にする、というやり方です。


長田:なるほど。1台の『Echo Spot』は日本語、もう1台は英語、その2台を1か所に置く、というようなことですか。そういう使い方もあるんですね。

柳田:はい。Amazon Echoは米国が先行しているのですが、そこでは、家のあちこちにAlexaを配置する、という使い方が一般的です。ユーザーは買ってきたAmazon Echoを玄関、リビング、キッチン、バスルーム、寝室など、各部屋に置くわけですね。

室内の場所それぞれに役割があるので、ユーザーは、「ここで、こんなことを実現したい」というニーズを持っています。これは、「スマートスピーカーの用途は置く場所によって変わる」ことの表れです。

米国では、「5台買うと1台無料」というようにAmazon Echoを売り出すことがあります。室内で複数のスマートスピーカーを使う、というニーズは一般的なのです。少なくとも、米国においては、この場所でこんな使い方をしたいという具体的なニーズが購入時の動機となっています。


長田:「料理するときにレシピを調べたいから、キッチンに『Echo Spot』を置きたい」などのニーズですね。そういう意味では、多言語対応へのニーズは、ホストとゲストの両者から確実にあります。

長田:欧米、アジア圏から日本へ来る海外ゲストの利用率は高まっていて、ここ1年くらいは、「日本人ゲストが日本のホストを訪ねる」というケースも増えています。正直なところ、どんな国籍でどんな母国語のゲストが日本のホストを訪ねるのか、まったく読めません。

英語、中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語など、さまざまな言語によるメール問い合わせはホストの大きな負担の1つです。

スマートスピーカーに限った話ではありませんが、ホストとゲストの間にある、コミュニケーションの課題を解決してくれるサービスは、Airbnb体験をこれまで以上に充実させるでしょう。リビングに2台のEchoを置き、2台の言語設定を別にするというアイデアは1つの可能性を感じさせます。しかし、同時にAlexaのバージョンアップにも期待をしています(笑)。

ブレインストーミングの総括

SUMAVE:ここまで、民泊領域での新たな可能性を模索してきました。長田さんにお聞きしたいのですが、ブレインストーミングをしてみた率直な感想を聞かせてください。


長田:アイデアが尽きません(笑)。たとえば、Amazonさんのプラットフォームにホスト向けAirbnbコーナーを設置する、というアイデアも、「ホストからのニーズがあるのではないか」と考えていました。ホストがよく使うトイレットペーパー、タオル、洗剤がひとまとめになったコーナーがあって注文できるなどです。

SUMAVE:ホストさんが、たとえば『Echo Spot』からAmazonさんの『Prime Now』で備品を買えるとなると、かなり便利になりそうですね。ゲストがキッチンで料理をする場合なら『Echo Spot』を通じて『Amazon Fresh』を利用する、というアイデアもおもしろそう。


長田:そうですね。商品の点数を絞ることで、迷うことがなくなります。Amazonさんのプラットフォームは品ぞろえが豊富です。そのなかから厳選した、Airbnbホスト用の備品セットなら、「選ぶことを手間に感じる」というホストさんにとっては、「あるとうれしいサービス」かもしれません。

そう考えると、もっと、いろいろなニーズがあると思っています。ほかには、「民泊の部屋を作る、ホストのための家具・家電」のコーナーなども、もしかしたらアリなのかなと。

長田:インテリアのコーディネイトで悩むホストに、1つの解決策を示せるような気がしました。テーブルと椅子のセットが、Amazonさんのプラットフォームでホスト向けにカテゴライズされていれば、「もしかしたら便利なのではないかな」と思います。

柳田:Airbnbさんのプラットフォームを拝見すると、みなさん、お部屋の画像がきれいですよね。もしかして、”ホスト向けのコンサルティング・サービス”のような、プロのコーディネーターによる指導などがあるのでしょうか。


長田:現在は有料の写真撮影のサービスがあります。以前は無料で提供していたこともありますが、掲載点数が膨大な数になりましたので。

おっしゃるように、インテリアコーディネート、プラットフォーム上での写真の見せかたは、とても大事です。インスタ映えという言葉が流布していますが、そうした部屋を作るためには、そもそも、室内やインテリアが見栄えするものでなければいけません。しかし、現状はそういかない場合が多く、コーディネイトに苦労されるホストも少なからず存在します。

長田:自分の家なら、ある程度、家具の1つひとつに、こだわるものですよね。でも、ゲスト用の部屋を作るとなると話は違うように感じています。1つひとつのこだわりよりも、部屋全体の統一性やトータルの値段(コスト)を重要視する場合もあるのではないか。

たとえば、1シーズン前の商品を複数のブランドで取り集め、「Airbnbホスト向けセット」などとしてリーズナブルに提供することができたら、ホストに喜ばれないだろうかと。日々の備品類だけではなく、おしゃれな家具・家電がセットになっていて、それが『Echo Spot』に話しかけることで買えるならホストの手間を大幅に解消できるのではなかと考えました。

テクノロジーで課題や手間を減らすことができれば、Airbnbの本質である、人と人の触れ合いは密度の濃い体験となるでしょう。

Airbnbのプラットフォーム、アプリで完結することは、たくさんありますが、旅先の現地で解決を迫られる場合もあります。そんなとき、現地でのコミュニケーション、インタラクションは重要です。デバイスやテクノロジーが交流のファシリテーターになるのなら、それらをAirbnbが取り入れていく必要は、今後もあるのだと感じています。

その重要性を再確認する機会としても、柳田さんとのブレインストーミングは有意義な時間でした。今回は、ありがとうございます。

柳田:こちらこそ、民泊の現状を勉強させていただく機会を得られ、感謝しています。長田さん、ありがとうございました。今後のAlexaにもご期待ください(了)。

対談撮影/芹澤裕介

 

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